このレビューはネタバレを含みます
映画全編が肥満のチャーリーの家の中で展開されていて、内容的にもどんよりするんだけれども観ていて飽きない。
オンライン教師のチャーリーが愛してやまないエッセイが実は娘が書いたものだったり、チャーリーの友達の人の兄が昔のチャーリーの恋仲の人だったり、展開はまぁいろいろ読める感じがあったんだけれどもそこは重要ではなく、決して多くないキャストたちそれぞれの人間模様を丁寧に描いている印象がある。
だからこそラストの娘とのやりとりで泣ける。
元妻が娘は邪悪に育ったと言う中でチャーリーはそんなことないと言う。どんな人も結局人と関わらずにはいられない。
過去に家族を捨てるような行動をとり一度は失望させたチャーリーだが、最後の娘とのやりとりは決して切れない繋がりを示しているように感じる。
まるでダースベイダーとルークのような。もしくは野球選手のフィルダー親子のような。
あと過食のシーンは普通にホラー映画並みに怖い。