Kota

僕らの世界が交わるまでのKotaのレビュー・感想・評価

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)
4.1
“僕の歌は、いつか世界を救う。”

A24配給、ジェシー・アイゼンバーグ監督脚本、エマ・ストーン夫妻プロデューサー、ジュリアン・ムーアとフィン・ウルフハードの不器用な親子ものという自分の好きな物が詰め込まれすぎてて吐きそうな作品。

そのネームバリューにも負けないほど素晴らしい作品だった。ザラついたスクリーンにズキズキする心の痛み、不器用で恥ずかしくて好きだなんて死んでもいえない親子の絆。あなたにとって世界を救うとは何?戦争撲滅?環境保護?そんな大義名分は誰もが掲げられるわけじゃなくて、実は自分のちっぽけな世界なんてだれか大切な人に日々救われているんだよってな。ジェシー・アイゼンバーグの新たな才能開花。

5秒で用意するって言われたら、ほんとに5秒しかまたないジュリアン・ムーアまじで俺の母親と一緒(笑)フィン君がわざと下手に歌うの可愛い。愛おしいな、好きだな、やっぱ等身大を描く映画っていいな。サンダンス映画祭は毎年唸る映画が多いけど、最近で一番好きかも。俳優が監督すると謎に自分出すこと多いけどそれをしなかった所も良い。
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