たす

きさらぎ駅のたすのレビュー・感想・評価

きさらぎ駅(2022年製作の映画)
4.0
・ネット怪談をよくここまで上手く調理したな!!!と、その工夫にはなまるあげちゃうよ!な作品。

・そもそも「きさらぎ駅」って、たとえば「リゾートバイト」とか「リアル」とかと違って物語調のネット怪談では無いし、きさらぎ駅を映画化ってどうやるんだろうと疑問だったんだけれども、かなりアクロバティックに解決していて、結果、かなり面白かった

・実際、Twitter上でも良い評判を見かけていたので私も鑑賞するに至ったわけですが、前半は正直「ん?」と思った。でも、信じて最後まで見て良かったね~~!

・恒松祐里さん、「今際の国のアリス」のヘイヤ役でたくましくてかっこよくて美しい役がぴったりだなーと思ったのですが、今作でもとにかく強くてよかったね

----------以下ネタバレ----------











・きさらぎ駅で失踪したはすみさん(佐藤江梨子さん)の体験を見せる→その体験を取材した女子大生(恒松さん)をきさらぎ駅にぶち込む→しかし女子大生はきさらぎ駅のことを知っているので、きさらぎ駅攻略RTAと化す→しかし実ははすみさんが女子大生に対して語った体験談には”ウソ”の部分があり、女子大生ははすみさんに利用されていただけだった←←←ネット怪談をベースに長編映画を作るにあたり、天才のストーリーテリングすぎる

・シャカシャカ元気に歩いてくるおじいさんや、急に男性を石で殴打してほかの人にドン引かれる女子大生、怪しげな家を見つけるも「何か武器があるかもしれないし行ってみよう」という謎の理由で家に突入する女子大生など「なんでやねんポイント」がかなりあって笑った

・はすみさんは家で姪(JK)を預かっているわけなんですが、このJKが全然本編に絡んでこないので「JKが出てくる意味は何なんだ」と思っていたら、エンドロール後で…ね…

・JKは、はすみさんが女子大生に対して語ったきさらぎ駅体験談(重大なウソ含む)を盗み聞きして、それをもとにきさらぎ駅に行ってしまったわけなので、もうあそこから戻ることはできないはずなんですよね…いいオチだ…。
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