Toro

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツのToroのレビュー・感想・評価

4.2
思い出が走馬灯のように去来する、ただひたすらに愛しかない同窓会。

原作に夢を見て、その夢を現実にして貰い、その現実がまた新しい夢を紡いでいく。ハリーポッターは、この作品でキャストたちが語っていたように、10年かそれ以上の時代を一緒に僕と過ごしてきた。

今で言えば、MCUはそれ以上の時間を共有していくのだろうけど、そこにハリーポッターのような思いは抱かないと思う。
その違いは圧倒的に、自分の青春と重なるからであり、ハリーポッターの言葉の数々が、数多の場面が思い出の写真のように輝くからに他ならない。

俳優たちがホグワーツのセットに再び足を踏み入れる感動はひとしおだろうけど、ファンにとってもそれはもう凄い愛おしい時間だった。

よく映画の裏場面やらキャストの記事を読んだから真新しいようなことはなかったかもしれないけど、それこそ同窓会じゃないか…!

何よりも。あの3人の絆というのは本当に本当に深く深く深く、それぞれの人生に刻み壊れているのだなと知れただけでこっちも泣きそうになった。

そんな映画シリーズほかにあるだろうか…。

アニメではない、実写が生んだ奇跡がこの映画であり、作り上げられたハリーポッターの世界はその奇跡をいつでも思い出せる本当にかけがえのないシリーズ。
人の絆、人の成長を感じられるからその思いも尚強い。

愛に溢れる魔法の世界にこれからも浸り続けよう。

ダンブルドアの台詞でずっと心に残っているものがある。

最終章のハリーとダンブルドアの対話だ。
これは夢なのかと問いかけるハリーに死んだダンブルドアは言った。

『もちろんこの会話は夢だ。
しかし、それが現実ではないと誰が言えるだろう。』

全然正確じゃないだろうけど笑
この言葉は人生の指針になっている。

ファンタジーは人の心をいつだって豊かにしてくれているんだ。
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