チッコーネ

ララミー・プロジェクトのチッコーネのレビュー・感想・評価

ララミー・プロジェクト(2002年製作の映画)
2.7
発生から約10年後に、ヘイトクライム防止連邦法の成立へと結実したゲイ殺人事件についての、テレビ映画。
「事件を主題とした演劇を作るため、現地取材する劇団員たちを追う」というモキュメンタリー形式なので、核心となる残虐場面はなく、観進めやすい。

「愛国→国粋主義へ容易に傾きそうな地元愛」または「キリスト教」のいずれか、もしくは両方に集約されるインタビューイーたちの論調は極アメリカで、共感は難しい。
しかし日本、中国、そしてイスラム圏など別国で同様の事件が起きたとしても、アンチやヘイトは何かを拠り所に、否定発言を繰り返すだろう、諸行無常。

約20年前の作品だとしても、信じられないくらい野暮ったい髪型の役者が出てきて驚く。