ユウサク

Bros(原題)のユウサクのレビュー・感想・評価

Bros(原題)(2022年製作の映画)
4.5
ほぼオールLGBTQ+キャストの画期的作品。gleeの ドット・マリー・ジョーンズや『40歳の解釈: ラダの場合』のピーター・キム、SNLメンバーで『ファイアー・アイランド』のボウエン・ヤン(「怪演」が最高)など知ってる人がたくさんいた。他にも有名なクィアやクィア作品関連の固有名詞など頻出なので、ひとつひとつ詳しく解説しているこちらの記事をぜひチェックしてみてください↓
https://coffeeandcontemplation.hatenablog.jp/entry/2022/11/09/000336

中年ゲイ男性カップルにフォーカスしている時点でかなり稀有。王道のロマコメをしっかりやりつつ、「差別に怒ること」「自分を信じること」などははっきりと台詞で明文化してくれるところが信用できる。序盤に「愛は愛」という空っぽな言葉を出しておいてラストでちゃんと拾うとか、そういうとこも抜け目ない。そしてギャグもキレが良い。「ゼルウィガー」ってなんでその名前なの……?レネーってこと?気まずい雰囲気からのサンタミュージカルみたいなやつでも爆笑。「オバマ政権まで辿り着いたね。その先は〜……!!!?」みたいな笑いつつ笑えないみたいな鋭いやつも好き。
またゲイのみならずレズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダー、ポリアモリーなどもちゃんと射程に入れて話を展開させていた。歴史上の偉人のクィアリーディングに関しては『アンモナイトの目覚め』の時に少し話題になって、うーんどうなんだろうと思ったまま保留になっていた。今一度考える機会にしたい。
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