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夏へのトンネル、さよならの出口のNNNのレビュー・感想・評価

3.0
"ミステリアスな黒髪ロングの美少女とひと夏のあいだ秘密を共有する" ってエモいよねぇ。本作の魅力はそこに尽きるな。謎はひとつのようで実はふたつであるという。

"異性に対して抱く幻想" の物語って、人物の輪郭がはっきりしない段階のほうが何倍も楽しめるのよね~。想像力無限大なんで。

あらすじが具体性を帯びてきて、悩みだとか行動の理由が明らかになってくると「なんだ、そんなことか……」って醒めちゃうこともあるんだよね。

トンネル周辺の草むらを転がって重なるシーンは旧エヴァ・第伍話のシンジとレイであり、ヒロインの部屋で重なるシーンは『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』のアスカとシンジであるのだが、構図の引用に気づいて輪郭が少しでも定まってしまうことは私にとってイイことではないんだな。

二人がトンネル入るあたりまでだな、楽しめたの。そもそもトンネル内部の絵面をあんまりいいと思ってなかったし。後半少し構成おかしいし……。
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