311の鎮魂映画。かと思った。
今までそこで過ごしていた人たちの声を聴く。
色んな人の声や想い出を風化させずに、受け止めて記憶に残し、そして前へ進んでるいきましょう、と。
そして次来る地震へと備えよってメッセージでもあるのかなと。
都市直下型もいつ来るか分からんし、既にミミズのようにプレートが動いてるのかも知れないから、備えとけよって。
公開時、地震速報の音が何回も鳴りますって注意書きがあって、それが嫌で観に行かなかった。ってことを忘れてて、あらすじ一才合切忘れてて、地震の映画でビックリしたよね。
地震速報の音で思い出すと言うか、新海誠の描く景色・背景が綺麗でリアルで、ただそれが震災当時の情景までもリアル描きすぎて、それでめっちゃ思い出した。瞳揺れた。鮮明に思い出した。
みるだけでなみだでるわ。
すずめが「生きるか死ぬかなんて運だ」って言ってたの被災して母亡くしてるからこそでる言葉だなって納得した。
311以降生きる理由が漠然としてしまったスズメが大事にされた記憶と大事にしてた思い出と新たに大事にしたいと思える人に出会って、亡くなってしまった人たちの想いも抱いて、乗り越えてまえに進もうって話かな。
ただただ道中甘々青春、クサクサ台詞、とんでもハプニング連発の新海ワールド全開で、こりゃあ観てられんなぁと薄ら半目やったけど、しっかり最後は綺麗な映像とストーリーの本質掴んでくるのは流石やなと。川村元気の手腕かな？途中まで好きにさせて最後はコケないように舵きりした感じはある笑
SFじゃしょうがないけど、どうしても親殺しのタイムパラドックスが気になるぅ、、、。
行ってきます。行ってらっしゃい。色んな想いがあったのに、突然と肉体がなくなって想いだけが残ると念になり、誰かが鎮めてあげないと。閉じ子は坊さんや神職あたりの御魂鎮める方々の役割をファンタジーに落とし込んだのかなと観ながら思ってた。お坊さんがお経唱えながら雪のなか歩いてる写真が脳裏にチラついた。
背景は天下一品。本当に綺麗だ。
ストーリー展開とか構図は君の名はから進化してない。目新しいものはない。背景と音楽が全て掻っ攫っていく。
正直作品としての評価難しい。感じるもの、思うもの、作品への見方、人それぞれやけど、自分は娯楽映画だって割り切って観れなかったな。ツッコミどころ多いし、はちゃめちゃな物語展開云々はまぁ置いといて、メッセージの本質がリアルで重い。
illion「GASSHOW」
311以降も大きな地震多いし、今年も年初めにあったし、想いは声に出せる時に言っときましょう。
追記
他の方の感想を観て、確かに「おかえり」で締めたのは最高だな。
