あんな

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのあんなのレビュー・感想・評価

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めちゃくちゃトリッピー。
アジア人(ここでは中国系)1世の愛や文化の感覚と、アメリカで育った2世との感覚の違いやズレにスポットライトを当てながらも、1世世代をも、「親に愛されたい」「そのままの自分を受け入れられたい」という最も素朴な感覚を持ち、満たされてこなかったのだという再生産の部分にをも指摘する良作。

エブリンが産まれる回想シーンでは、「残念でしたね、女の子です」と父親に手渡される瞬間も映されました。

正しく愛されてこなかったからこそ、正しい愛し方がわからない。子どもに対してもパートナーもに対しても。

「どんなに華やかな人生(ユニバース)を選ぶことができても、私はここであなたと一緒につまらない書類を処理するこの人生を選ぶ。」

多くのアジア系2世が親から聞きたい言葉だと思います。
あんな

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