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バッドガイズのkuuのレビュー・感想・評価

バッドガイズ(2022年製作の映画)
3.8
『バッドガイズ』
原題 The Bad Guys.
映倫区分 G.
製作年 2022年。上映時間 100分。
権力者や富豪から華麗なテクニックで財宝を奪う怪盗集団『バッドガイズ』の活躍を描く、ドリームワークス・アニメーションによる長編アニメ映画。
アーロン・ブレイビーの同名児童文学シリーズを原作に、短編アニメ『ビルビー』のピエール・ペリフェルが監督を務めた。
英語オリジナル版では俳優のサム・ロックウェル、オークワフィナ、日本語吹き替え版では歌舞伎役者の尾上松也らが声の出演。

天才的スリのウルフ、金庫破りのスネーク、変装の達人シャーク、肉体派のピラニア、天才ハッカーのタランチュラの5人による怪盗集団・バッドガイズ。
これまで派手な盗みを次々と成功させてきた彼らは、伝説のお宝『黄金のイルカ』を狙うが、あと一歩のところで失敗してしまう。
逮捕された5人は街の名士マーマレード教授の指導のもと、彼らを『グッドガイズ』に変える実験に参加させられることに。
協力すると見せかけて裏をかき、史上最大の犯罪を企むバッドガイズだったが。。。

昨夜観に行ってきました。
印象的な声優陣と、今作品にふさわしいスタイリッシュなアニメーションで、従来のハイスト映画(強盗)ジャンルを一転させた陽気にふざけ、はね回る楽しい作品になってました。
ご覧になられた人も思うとは思いますが、キャラ、装備、シーン、スタント等々、ルパン三世ににとるなぁと思ってたら、どうやら、モンキー・パンチの『ルパン三世』をオマージュして意識してるそうで納得です。
鳥山明風な描写もありました。
劇場に赴きながら書くのはへんですが、今作品にほとんど期待せずに鑑賞したのですが、驚いたことに、とても楽しく、魅力的な映画でした。
声優陣は巧みでキャラ同士の掛け合いも多く、彼らの会話は面白味がありました。
特に、サム・ロックウェル(Mr.ウルフの声担当ですが、Mr.ウルフのいでたちは俳優のジョージ・クルーニーがモデルだそうで、その外見は俳優のローガン・ラーマンとディラン・オブライエンがモデルとなっています。)、ザジー・ビーツ、アークワフィナ、アレックス・ボースタインは俳優としての顔も浮かんだし印象に残っています。
アートスタイルも個人的には合ってると思ったし、目に優しいデザインでありながら、ストーリーのテンポの良いエネルギーに合ったシンプルなデザインになっていました。
キャラのデザインは、彼らを演じる声優にぴったりで、キャラの個性がアニメーションの中で表現されてます。
また、細かなとこにもこだわりが感じられ、例えば、作中に登場する100ドル札には、ドリームワークス社の社長マージョリー・コーンの顔が描かれていたり笑。
作中の強盗事件は、バッドガイのメンバーがそれぞれの役割を果たしながら、チームとして行動し、それぞれの視点に分かれて行動するという、よくできた構成でしたし、強盗の計画、失敗したときのアドリブ、各キャラの役割分担とか、ハっラハラ、ドっキドキのサスペンスシーンがあり、また、他のハイスト映画と同様に今作品も捻り、ターン、ダブルクロス(裏切り)、サプライズ等あり、常に気を抜けなかったです。
しかし、時には予測可能なこともありましたが、それでもこの物語は面白く、魅力的で、心に響く楽しい作品でした。
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