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グリッドマン ユニバースの3104のレビュー・感想・評価

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)
4.6
全話ではないが『電光超人グリッドマン』は観ていた。
2018年の秋はしょっちゅう『SSSS.GRIDMAN』のことを考えていた。
2021年の春も同じように『SSSS.DYNAZENON』を思っていた。
要するに「ハマった」のだ。

で、ダイナゼノンの最終回で告知された今作『グリッドマン ユニバース』。楽しみだった。だが次第に不安な気持ちが沸き上がる。なぜだろう。1クールのTVシリーズから1本の映画へと変わることへの心配?あれだけの内容のものを3作続けられるのかという猜疑?これで完結してしまうことへの寂寥と、完結ゆえに手の届かないところへ去ってしまうことへの嫉妬?自分でも未だ咀嚼できていないが、そういうごった煮の感情を抱えて初日の朝イチの回を観に劇場へ。

そんな半端に混ざり合った感情を軽く吹き飛ばし消滅させるに十分過ぎる約2時間。これでもかと要素や展開や激情や郷愁や感謝や解答をぶち込んだ1本だった。シリーズ諸作、特に前述のアニメ2作の“履修”が必要にはなるが、言い換えればそれさえクリアしていれば、あとは劇場に吸い込まれこの作品を享受すればいい。シリーズの(現時点での)終着点であり、アニメ2作の「最終回」がここにある。本当にそこまで言い切っていいのか?いいのである。GRIDMANの忘れ物に対しても、DYNAZENONの疑問に対しても、想定や考察を超えた「答え」が提示される。ここで書けるのはそこまでで、それがすべてだ。
(具体的な内容への言及はコメント欄で。もちろんネタバレ設定をして)
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