たつなみ

RRRのたつなみのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.5
キネマ旬報シアター音感応援上映にて鑑賞。
(初めて行った映画館だけどとても良い所でした)

インド映画って初めてちゃんと観たけど、ここまでエンタメに振り切ってるとは。
全編とにかくマンガ的で楽しすぎる。
良い役はただひたすらにカッコよく、悪いヤツはとことんまで醜悪。
休日にアタマを空っぽにして楽しむにはホント丁度いい。

結構CGとかドローンとか使っててそれがこの荒唐無稽な雰囲気にとても合ってるし、唐突に始まる歌とダンスに無理矢理にでもテンションがアガる。
「ナートゥ」のダンスの激しさと力強さは感動的ですらある。
あのダンス、ほんと練習して踊ってみたくなる。
それ位カッコいい。

ビームさんの猛獣使いっぷりとアホみたいなパワーも笑えるが、何と言ってもラーマさんの生き様が渋すきる。
たった1人で群衆に飛び込む登場シーンから「ランボー2」になるラストバトルまでひたすらカッコいい。
親友を立てる為にワザとダンスバトルで負けるとかズルいよ。

この作風、さっきも書いたけど本当に出てくる人物が類型的でギャグか?と思えるレベル。
特に白人の理解者としてジェニーというカワイ子ちゃんが出てくるが、まるでクラリス姫みたいなイノセントさ。
心配になる位良い人すぎて笑えた。
あれだけお屋敷をメチャメチャにされてもラストでニコニコしながら登場。
あとかーちゃん生きとったんかい!笑

ともあれ、細かい所なんて絶対にツッコまず、素直な気持ちで身を任せるのが本作の正しい楽しみ方。
非日常をしっかり味わえる、映画館で見るべき作品。
ちょっと長くてクドいけど、未見の方は是非!