めっちゃ面白かった。3時間が長く感じないのはそれだけですごい。
・あらすじだけ見たら死ぬほど王道で意外性もないが、絶対に飽きさせない力強さを感じる。後半は流石に、ジェニーいつの間にそんな籠絡されてたの?とか、鉄格子素手でいけるんだ……とか思っちゃったけど。
・ハッピーエンディング風だが、ラーマはこれからが戦争本番なんだよな……と思うと少し気が重くなる。
・白人の描かれ方に容赦がないのもすごい。提督夫人の残虐さとか、これでもかというほどに醜い悪役。イギリスとインドの関係って欧風カレーとかIPAとかのイギリス側から見たメシ系エピソードなどで捉えることが多かったので、いや植民地支配ってそういうことだよなと改めて考えさせられる。
・エンディングで突然偉人のプロパガンダアートみたいなのがたくさん出てきて「???」となった。調べてみると、インドの独立に関わった偉人なのね。っていうか、ビームもラーマも実在した独立運動の英雄がモデルなんだね!?つまり、この映画はそういう映画なのである。
・観ている間は「インド映画最高!!!」というテンションだったが、冷静になって調べると色々考えてしまう作品。ちなみにインターバルありの上映はインターバルへの入り方が死ぬほどウケるのでおすすめ。