kuu

アダム&アダムのkuuのレビュー・感想・評価

アダム&アダム(2022年製作の映画)
3.8
『アダム&アダム』
原題The Adam Project.
製作年2022年。上映時間106分。
映画ポスターショボい🥺
ライアン・レイノルズとショーン・レビ監督が、『フリー・ガイ』に続き(デッドプール3がそれに続く)タッグを組んで手がけたアメリカン・タイムトラベル・アドベンチャー。

アダムの父役でマーク・ラファロ、アダムの妻役でゾーイ・サルダナが共演。Netflixで2022年3月11日から配信。

科学技術が発達した2050年。
戦闘機パイロットのアダム・リードは、あることをきっかけに、
『タイムトラベル技術の発明を阻止し、未来の世界を救う』
ちゅうミッションに挑むことになる。全ての鍵を握る2018年の世界に向かうアダムだったが、アクシデントに見舞われ、到着したのは2022年の世界だった。
そこでアダムは、いじめられっ子だが生意気盛りだった12歳の自分に出会う。
大人と少年の2人のアダムは、かみ合わないながらも時空を超えた冒険を繰り広げ、その中で次第に絆を育んでいく。。。

今作品は、期待してた作品やったし、個人的には、その期待通り楽しくて、面白い作品でした。
『 ET』や『ラスト・スター・ファイター』(1984)、それに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか、80年代のSFファミリー映画を現代風にアレンジしたような感じでしたし、懐かしさ混じり好きになれた作品でした。ショーン・レヴィ監督は、その精神をうまく捉えていて、完全に車輪(タイムトラベル)を再発明したわけじゃないけど、今作品には、ハートと素晴らしいエンタメ性を吹き込んでいました。
スピルバーグが誇りに思うような映画で、ヴィンテージ・アンブリン(『アンブリン』は、スピルバーグの作品で最初に商業的に配給された26分間の短編映画)のエッセンスが深く浸透していた。
レヴィはこの心地よいレトロな要素を使いながら、より現代的な感覚を加えてたし、未来的な雰囲気を出しているのがハマったかな。
ほんで、ショーン・レヴィとライアン・レイノルズのコンビは最高かな。加え、『フリーガイ』も大好きな作品やったし、今作品も好きになり、このコンビの『デッドプール3』(主演するライアン・レイノルズが、シリーズ第3作の撮影が2022年に撮影開始される可能性は『70%』やとコメントしてたし、近いうちに何かが動き出しそうな気配を見せている。)は期待したいかな。
ライアン・レイノルズは、『フリーガイ』同様、『デッドプール』以外の作品では最高の出来栄えでした。
1つは、レイノルズ自身、もう1つは若き日のウォーカー・スコベルで、彼もまた、可愛くては善き演技を見せてた。
驚いたのは、この作品で2つのレイノルズの演技が見られたこと。
レイノルズの個性とコメディーのスタイルにとてもマッチしており、まるでベテランのコメディー俳優のように子供レイノルズと渡り合っている感じがした。
二人の掛け合いはとても楽しく、スコベルの話し方はまさにレイノルズのようやったかな。
マーク・ラファロ、ジェニファー・ガーナー、ゾーイ・サルダーニャも素晴らしく、感動する瞬間をもたらすのに一役買ってたし、キャスト同士の相性も抜群で、これ以上ないくらいに良かったっすね。
技術的な基準で云うと、これは素晴らしい『映画』とまではいかないけど、とても楽しくて、面白くて、全てにおいて善き作品でした。
笑いあり、アクションあり、そして感動的な場面もあり、ホロッと泪を流してしまいました。
今作品は、ハリウッドが何年も前に戻ろうとしていたレベルで感情的に共鳴し、とてもうまく処理されていましあし、思慮深く、ウィットに富み、楽しいし、健全な映画やったしこれまた好感がもてた。
また、サウンドトラックも良く、80年代の曲がいくつか入っていました。
他のアタリハズレあるNetflixの映画の中でも、個人的にはアタリ作品でしたし、劇場公開されるべき作品なんじゃないかなぁなんて少し思った。
面白いし、魅力的だし、精神と心がこもっている作品と個人的に満足したかな。

ちょいネタバレに抵触します。

………………切り取り線………………………

👦⚾👨⚾👱
映画の終盤、ラファロとレイノルズと子供がボール遊びを始める場面で、バットとかスポーツ用品が入っているゴムビンの上に、『ハルク』のシールと『デッドプール』シールの2枚が貼られてた。
これらは、インクレディブル・ハルクを演じるマーク・ラファロと、デッドプールを演じるライアン・レイノルズへの洒落なんやろなぁ。
イースターエッグ(本来の機能や目的とは無関係であるメッセージや画面の総称。)は小粋やなぁ。
kuu

kuu