性同一性障害に苦しむ女性と、彼女を男として受け入れた女性との愛の姿を描いたドラマ作品。
1993年、ネブラスカ州フォールズ・シティ。流れ者の青年ブランドン・ティーナは、独特の優しい性格で多くのガールフレンド達に囲まれる人気者だった。だが、実は彼の本名はティーナ・ブランドンといい、女性でありながら男性としてしか自分を認められない性同一性障害だったが…
『男という性を生きたかっただけなのに。』
「ただ普通とは違った歯車が回っているだけ。」
ロボットなら簡単にこう言えるかもしれない。しかし、人間はそうもいかない。日本国内以上に認知度も高く該当者は多いでしょう。法規制もあり社会の理解もそれなりにあるとは思う。場合によっては、血の繋がりのある家族を失いかけないテーマですね。
緊張感のあるシーンが多い中で、2人の過ごす時間がとても貴重に描かれていて、その対比から終盤へ向かう展開には胸が締め付けられてしまいます。難しいテーマですが、とても引きつけられる内容の作品でした。