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ゴースト/ニューヨークの幻のYYamadaのレビュー・感想・評価

3.6
【恋愛映画のススメ】
ゴースト/ニューヨークの幻 (1990)

◆映画のジャンル:
 ファンタジー
◆ロケーション:
 ニューヨーク
◆パートナー(カッコ内は公開時年齢)
 ♀️: デミ・ムーア (27)   
 ♂️: パトリック・スウェイジ (37)

〈見処〉
①ラブファンタジー、不朽の名作
・『ゴースト/ニューヨークの幻』は、1990年に公開されたアメリカ映画。
・銀行員のサム(パトリック・スウェイジ)と恋人の陶芸家モリー(デミ・ムーア)は、ニューヨークで一緒に暮らし始める。しかしモリーがサムにプロポーズした夜、2人は暴漢に襲われ、サムは命を落としてしまう。
・ゴーストとなって現世に残ったサムは、モリーを傍で見守り続ける。やがて、自分を殺した暴漢が再びモリーを狙っていることを知ったサムは、霊媒師オダ・メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)の力を借りて彼女に危険を知らせようとするが…(eiga.comより抜粋)。
・青春映画でもラブコメでもない「ロマンティックファンタジー」である本作によって、愛する人が幽霊となって目の前に現れるというアイデアは、本作のヒットにて多くの亜流映画・小説を生んだ。また、後年には、松嶋菜々子主演のリメイク作品や、ミュージカル化もされている。
・大ヒットした本作は、アカデミー作品賞、編集賞、作曲賞など主要部門に多数ノミネートされ、ウーピー・ゴールドバーグが助演女優賞を、ブルース・ジョエル・ルービンが脚本賞を受賞している。
・また本作主題歌である、ライチャス・ブラザーズの「アンチェインド・メロディ」も大ヒット、日本でも良く耳にする名曲。

②「黄金世代」の「当たり年」作品
・本作の主演、パトリック・スウェイジとデミ・ムーアは、ともに「ブラット・パック」または日本ではYA(ヤングアダルト)スターと称された、1980年代前半にハリウッド青春映画に出演した若手俳優。
・『アウトサイダー』『ブレックファスト・クラブ』『セント・エルモス・ファイアー』の出演者が中心メンバーとされるブラット・パットには、他に、エミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、ショーン・ペン、ロバート・ダウニーJr、トム・クルーズ、マット・ディロン、ラルフ・マッチオ、トーマス・ハウエル、ダイアン・レイン、キーファー・サザーランド、メアリー・スチュアート・マスターソン、ケヴィン・ベーコン、ジョン・キューザック、ジェームズ・スペイダー、マシュー・ブロデリック、チャーリー・シーンなど、まさに黄金世代。80年代後半から90年代前半にかけて、大人になった彼らの主演作品が主流となっていく。
・また、本作が公開された1990年は、コメディ、シュワルツェネッガー、大ヒットシリーズ続編など現在でも「名作」の誉れが高い作品が名を連ねる「当たり年」。そのなかで本作が興行収入1位を誇っている。

◆1990年全世界興行収入トップ10
1 ゴースト/ニューヨークの幻
2 ホーム・アローン
3 プリティ・ウーマン
4 ダンス・ウィズ・ウルブズ
5 トータル・リコール
6 バック・トゥ・ザ・フューチャー 3
7 ダイ・ハード2
8 推定無罪
9 ミュータント・タートルズ
10 キンダガートン・コップ

③結び…本作の見処は?
○:本作の「ろくろ回し」陶芸シーンや、エンディングは映画史に残る名シーンとして、今見ても色褪せていない。
○: 日本の織田無道から命名されたとされる「霊媒師オダ・メイ」に扮するウーピー・ゴールドバーグ。本作による彼女のコメディ・センスの高い評価によって『天使にラブ・ソングを…』で主役を務めることに繋がっている。
○: 当時は既に「ブルース・ウィルスの妻」であったデミ・ムーア。後の破天荒な人生を感じさせない、本作の清楚なキャラクターには好感が持てる。
▲: 公開当時は胸に刺さった本作であるが、再鑑賞してみると、「スマホでも編集出来そうな稚拙な視覚効果」や、「カズレーザーにしか見えないパトリック・スウェイジ」…ネタ映画のように見えてしまうのが残念。
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