シンガーソングライターの女性の成長をテーマにしたAppleTV+オリジナルドラマ。やや共感しづらい主人公ではあるが、毎話披露される楽曲や歌声の素晴らしさ、最終話ですべての鬱憤をひっくり返す気持ちの良い展開。良きです。
1話あたり30分のサクッと観れるドラマシリーズ。プロデューサーの1人はJ.J.エイブラムス。彼特有の不穏な空気感は一切なく、1人の女性を主人公にしたポップな作りになっています。
とにかく主人公ベスを演じたブリタニー・オグレイディの歌声が素晴らしい。心に思いっきり響き渡ります。
正直感情に流され、恋愛でもクヨクヨして、周りを巻き込んでばかりの自己中主人公だと思っていて、途中までは自分の中でそこそこな評価でした。
楽曲は素晴らしいにせよ、この主人公応援しづらいなぁと。
それが最終回に一気に覆されて、ホントに良かったなぁって感情が湧き上がりました。シーズン1で終わりでちょうどいいのではないかなというぐらい、気持ちの良い終わり方。
エイブラムスのほか、プロデューサーの1人にはシンガーソングライターのサラ・バレリスが名を連ねています。
「こんなハズじゃなかったラヴ・ソング（Love Song）」がアメリカのビルボード1位を記録したり、グラミー賞ノミネートも何度か経験したりしている実力者。
彼女がプロデュースした音楽を主人公のベスが美しい歌声で披露するわけで、素晴らしい化学反応を見せてくれました。
なかなか成長を見せてくれない主人公でしたが、最後に逞しく成長した姿をステージの上で見せてくれました。ホントに音楽ってのは人の心を動かす力がありますよね。
あと、犬好きとしては萌えポイントが多い犬ドラマでもあります。主人公がドッグシッターを仕事にしているからですね。犬好きも必見のドラマです！
