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ストーブリーグのkuuのレビュー・感想・評価

ストーブリーグ(2019年製作のドラマ)
4.0
『ストーブリーグ』
原題 스토브리그 / Stove League.
話数 : 全16話 Netflixやと全32話
各お話タイトルと上映時間は末筆記載。
タイトルのストーブリーグ(英: hot stove league)とは、プロ野球のオフシーズン。
実際のリーグではなく、冬の寒い時期にファンが暖かいストーブの周りに集まって好きな野球チームや選手について語りあうイメージからこのように呼ばれるようになったそうです。
韓国SBSで2019年12月13日から2020年2月14日まで放送された韓国産テレビ。
ドラマ年連続リーグ最下位のプロ野球チーム『ドリームズ』を舞台に、野球未経験のGMが球団の立て直しに挑む。
出演は、ナムグン・ミン、パク・ウンビン、オ・ジョンセ、チョ・ビョンギュなど。

韓国のプロ野球チーム・ドリームズは、過去に準優勝したこともある地域密着型の球団であるが、近年は4年連続でリーグ最下位となるなど成績が低迷していた。
そんな中、責任を取って辞任したGMの後任として就任したのは、複数のスポーツチームを優勝に導くものの全て廃部に追い込まれたという異色の経歴を持つ、野球未経験のペク・スンス(ナムグン・ミン)だった。
運営チーム長のイ・セヨン(パク・ウンビン)らが実力を疑問視する中、スンスは就任早々ドリームズの人気4番打者イム・ドンギュ(チョ・ハンソン)のトレードを発表し、猛反発を受けるが、監督やコーチも気づかなかった球団の弱点を指摘し、ドリームズを優勝チームにするための改革を進め、徐々に周囲の信頼を得ていく。
しかし、赤字続きのチームの解散を目論んでいた親会社の常務クォン・ギョンミン(オ・ジョンセ)は、改革を進めるスンスが気に食わず、大幅な予算の削減など無理難題を押し付ける。

今作品のあらすじを見ただけなら、この番組を楽しむために、野球を知ってなかったら難しいのか?なんて思う方もおいででしょう。
その問いに対して、少し横道にそれやすが、小生は、小学生の頃御多分にもれずになんちゃって野球少年やった。
しかし、学年が上がるにしたがい、野球センスのある者との差が著しくなり、悔しくもありイジけた根性で少年クラブを辞めた。
それ以降、高校野球は見ても、プロ野球の試合は殆ど観ることもなくなった。
そないな、野球への思いしか持ち合わせてない小生でも十分に楽しめる作品になってました。
ただ、野球漫画やアニメは良く漁ったのは付けたしとかなアカンかな。
『男どアホウ甲子園』、『野球狂の詩』、『ドカベンシリーズ』、『バツ&テリー』『キャプテン』『プレイボール』『タッチ』『ドラベース ドラえもん超野球(スーパーベースボール)外伝』『ROOKIES』et ceteras枚挙に暇がないほど見たり読んだりしてはいる。
んで、問いの返答としては、この番組を楽しむために野球よく知らなくても、また、好きになる必要もないんじゃないかなぁなんて思います。
たしかに、野球が好きな人、野球育成シミュレーションゲームなどされてるなら、この番組をもっと楽しめるとは思うし、野球関係者とかならなおのこと野球の仕組みを理解されてる方なら、小生が見逃していたニュアンスも理解できてるんやろとは思いますが、現在の小生は、先にも記したように野球にあまり知識も興味もなく(ルールは知ってます)で、この番組に観て、野球についての知識と興味がほんの少し増えただけです。
それでも、今作品をとても楽しんで、登場人物を心から応援している自分に気がつきました。
勿論、架空とは云えプロ野球チーム・ドリームズと共に泣き笑いできました。
これは、ショーの快挙と云えるんじゃないかな。このドラマは韓国ドラマの多くの音を奏でてました。
各エピソードにたくさんのことが起きている。第1話では、魅力的なプロットが即座に設定され、すべてのエピソードが興味深い何かを解き明かし、根深い問題に取り組んでいました。
スポーツ(野球)を背景にしていますが、単なるスポーツストーリーではなく、韓国ドラマがすきだけど、スポーツドラマはチョッと苦手と思って敬遠してるなら1話、2話投球練習がてら覗いてから決めるのもありかな。
実際、全16話(Netflixでは32話)を通してフィールドでのアクションはほとんどありません。
練習試合もかなりハショってたかな。
それよりも、チームの経営面や、何年も成績が振るわなかった後に出てくる問題に焦点が当てられていました。
その過程で、交渉術やプレゼンテーションスキル、一般的なマネジメントなど、役に立つヒントが得られるかもしれない、個人的には成果主義、はたまた、能力主義や実力主義に結果主義、そして年功序列主義などのメリット、デメリットも注視して観てたら『なるほとなぁ』って所沢山あったかな。
とくに気に入った点は、巧みなストーリー展開。
また、巧みな演技、ナムグン・ミンは韓国俳優で演技面では定評あるし、その評判通りやったし、パク・ウンビンらが適切にサポートしていた。
個人的には愛着あるパク・ウンビンは『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』とは、また違う演技の一面が観れて嬉しかったし、チョ・ビョンギュは『悪霊狩猟団: カウンターズ』の時よりチョイ大人になってて親目線で微笑ましかった。
鈴木福くんを見る目のような感じ。
今作品の良さは、主にこのアンサンブルキャストを用いて、痛快で心温まる高揚感のあるストーリーを語っている点にあるんかな。
その点では、韓国ドラマ『刑務所のルールブック』を思い起こさせてくれました。
このドラマの製作陣は、キャストをうまく使いこなし、運営スタッフ、選手、コーチ、そして彼らのネットワークに視聴者をグイグイ引き込んでくる。
ドリームズ親会社ジェソングループ常務クォン・ギョンミンも一面的な敵ではない。
今作品は、臆することなく、陰謀と葛藤とユーモアを適度に織り交ぜた、気持ちのいいドラマに仕上がっていた。
劣等感や逆境を克服する物語が好きな人にはうってつけかな。
とても面白いドラマ作品でした。
余談ながら、このドラマにロマンスはありませんので悪しからず。

各話のタイトルと上映時間をNetflix版から抜粋しときますのでご参考に!!

1 弱小球団31分

2改革の始まり29分

3傷ついたプライド29分

4代えがたい存在 30分

5確かめるべきこと31分

6仲間への疑心29分

7隠された事実29分

8 新戦力を求めて30分

9劣勢の中で31分

10諦めきれない夢31分

11 消せない過去 31分

12乗り越えるべき壁31分

15選手が望むこと30分

16駆け引き30分

17 希望を持てた理由30分

18立ち止まらないために29分

19 深まる対立29分

20 リーダーシップ30分

21 逆境から見えてくるもの26分

22 自分にできること32分

23 向き合うべき時27分

24 勝利より大切なもの 32分

25 波乱の予感28分

26疑惑の矛先31分

27 新たな目標33分

28 理想の監督像26分

29 本当の目的28分

30チームを守るため32分

31限られた時間 37分

32 新生ドリームズ26分
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