EDDIE

パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件のEDDIEのレビュー・感想・評価

3.6
“それぞれの正義”
1人のケースワーカーの死をきっかけに次々と膿のように出てくる問題点。
主人公の聡美は市役所に勤め始めたど新人。親切な先輩の死で只事じゃないと疑念を持ち出す。

やはり橋本愛の存在感は際立っていますね。
ミステリーの出来でいえば凡庸な作品ですが、生活保護という社会問題の観点から色々と考えさせられるドラマでした。
救急車と生活保護の当たり前の比較論、これが実に興味深かった。

脇役は和田正人、北村有起哉、松本まりかなど、自分好みな布陣で安心感あって観れました。
現在放送中の『純愛ディソナンス』でめちゃくちゃやな奴の役をやっている和田正人が正反対に良い人(色々と訳ありではあったけど)で、やっぱり役者って凄いと思わされた。
北村有起哉も同様で、同じく『前科者』という映画・ドラマで親切丁寧なお役所の役人役でしたが、本作では粗暴ながら人情味熱い刑事の役。

このように作品によって全然違う顔を見せてくれる役者の演技を見るのがとても好きです。
EDDIE

EDDIE