青天を衝けの38の情報・感想・評価

エピソード38
第38回 栄一の嫡男
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Clary

Clary

幕末の懐かしい方々が。ここには集まれなかった人たちもいるわけだし、侘しさも感じる。 慶喜が東京入りしたのはなんだか感慨深い。 世は日清戦争、これから戦争の世に繋がっていくのが現代からみると明るく振る舞う人たちが描かれているのに暗雲が差し迫っているように映ってしまう。
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moon

moon

うーん… そうか、そうだよね…。この大河は「日本資本主義の父」である渋沢栄一を主人公にしてるけど、描きたいのは渋沢栄一自身とその家族と、慶喜(江戸幕府)を中心とした江戸から明治~へと大きく変革したこの日本の社会、歴史なんだ…そう思わせる回だった。 東京開府300年祭…家康様がウキウキ(笑)しながら呼ばれて行った😊 そう!260年間 何処の外国とも、国内でも戦争が無かった!世界でも珍しい程の泰平!誇っていい‼️そして、そんな中で数々の今に通じる文化や伝統、そして価値観?日本人という認識(団結?)が生まれたんだな… そして、明治は、薩長でも土佐でもない!優秀な人材を育てた徳川幕府の幕臣達が大いに改革を進め、築きあげた時代だった!と改めて思う!「徳川 バンザイ‼️」 その中でも、美嘉君が慶喜の言葉として「栄一を見出したのは平岡の慧眼だった」というくらい栄一と円四郎を誇りに思っている慶喜が 人物を描かないのは…明治政府への恐れからだったのか…?実在する慶喜の絵画は風景画が多いが、とても穏やかな美しい絵だ… 栄一が水道管に拘ったのはコレラが飲み水を介して広まったからだ。でも、国産製を目論む勢力に押され国産を使う事になったものの やはり すぐに欠陥が生じて外国製に変える事になったらしい。莫大な無駄な費用が生じてしまったという。栄一ももっと強く推していれば…と悔やんだ事だろう…。 この件で、栄一を襲って刑に服した者が出所した時、栄一はわざわざ行って、「新しい人生を」と金を渡したという!僅かな金欲しさに栄一を襲う羽目になった男を 憐れむ気持ちを持った栄一。素晴らしい!さすが。 そして、今回は「栄一の嫡男」篤二の話だ。 当時は親の仕事を継ぐ跡取りは 相当重要だったろう。特に栄一のような数々の企業を起こした家には。 篤二は、周りから期待され、友人からもチヤホヤされる。あまりの期待から そりゃ逃げたくなるよね…で、ちょっとでも羽目を外すと真面目な歌子にキツく窘められる!でも、歌子も栄一(の色事?)を問題視してた😅のね…あ~ぁ、世間的には偉大な父だけど💦 親や歌子の目が届かない熊本で 更にハメ外して、血洗島に謹慎?させられた篤二。流石に栄一も自身の責任だと自覚していたな…そこは偉い!…けど。 てい叔母さんに栄一との思い出を語るシーン 母の為に必死に草むしりした、そこには普段家に居ない父が一緒だったのが無性に嬉しかったのに、母は死んでしまった。その悲しみと嬉しさが同時に幼い篤二の心に落ちた夏の一日… 「夏は苦手です」篤二の複雑な心情が感じられて切なかった。篤二には10歳からは甘えられる母も父も居なかったのよね…😓 その篤二は、唄う事が好きだったり、絵画、芸事や写真や 自転車など、なんだか隠居後の慶喜がしていたような事が大好きだったようで、義太夫などはプロ並みだったらしい。慶喜が東京に来た時の慶喜の作品や数々の道具を見て篤二が羨望?や好意を感じている様子が分かった。もし、栄一の元に生まれなかったら、もし、現代に生まれていたら、彼は凄い芸術家として活躍していたのかもしれない。 渋沢栄一がくにに子が出来たのを知って東京に連れ帰った時、千代には女の子が2人しか居なかった。跡取り息子が無かった事も くにとその子を渋沢家に置く理由になったのだろう。ドラマには描かれてないが、くにとの間にはもう一人娘(妹)がいた。千代に篤二が生まれて嫡男は出来たけど、あの時代はいつ何時病死するか分からない。だから、もう一人以上は男の子が欲しかったのでは?千代は実はもう一人篤二の次に三女を産んだがすぐに亡くなったらしい。そして、千代も産むには高齢(30年程昔でも35歳以上は高齢出産と言ってリスクが大きいとされていた)だったため、千代より10歳程若い (後妻の兼子もくにと同じくらいの年齢)くにに子を設ける事は千代も承知していたに違いない。と 思った。それ程に 嫡男は大切だった時代。 ふみも惇忠の息子 次郎と結婚が決まって、くにが渋沢家を去って行くが、実は栄一の親友が妻を亡くしたので、後妻として(妾ではなく正妻)行ったそうだ。 千代という懐の深い妻の元で 家族に慕われて過ごしたくには本当に幸せだったろう…。 やすの円四郎が今の慶喜を見たら…という言葉や美嘉君の死(慶喜が美嘉君の写真を焼くシーン…寂しさが伝わる😭)などを経て 慶喜への誤解を解くことや偉業を何とかしたい!と強く思うに至る栄一。 そんな中、日清戦争が始まる。そして、日本は勝利し、列強諸国に肩を並べる程になりつつある!と言う伊藤。僅か30年程で日本がそうなった!のは 改めて凄い!と思う。けど… そして伊藤から「おぬし、まだ そんな昔の主君を慕って居るのか?!」と言われ「あったり前だ!御前様無くして 今の日本は有りませんよ!!」と啖呵を切る姿がスカッとして、栄一!カッコイイ! でも…今回 とても違和感が有ったのは…あれ程、戦争を嫌っていたはずの栄一が日本と清との戦争を挙国一致して戦うのは尊王の精神として好意的に捉えていた事。そもそも日清戦争の必然性が描かれていないから、分からないけど…。 次回は「栄一と戦争」というタイトル 違和感が解かれるかもしれない。そして、慶喜の伝記への道筋も描かれて行くようだ。今回 またも猪飼殿が登場したが、彼は慶喜に話を聞くための会にも携わったという。恵十郎も日光東照宮の禰宜として徳川を守って行く。ドラマ前半からの彼らを知って来たから、本当に感慨深い。素晴らしい脚本と演出だと 改めて 感じた回だった。
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わかな

わかな

渋沢栄一の嫡男の重圧と優しい性格のバランスが絶妙。血洗島での篤二は生き生きとしてたし、芸術も好きなんだな…。篤二を見てたら「あさが来た」の旦那様を思い出した。ああいう風に自分の持ち味を活かせたらいいのに、「渋沢栄一の嫡男」というレッテルがそれを許さない…。
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