モフモフモサモサ

恋愛体質~30歳になれば大丈夫のモフモフモサモサのレビュー・感想・評価

4.0
30はとっくに過ぎてますが、また当方㊚ですが、面白かったデス。
脚本は、大好きな映画「エクストリーム・ジョブ」の人だそうです。ドラマの中でエクストリーム・ジョブや応答せよのジョンボンって言葉が出てきて少しウレシイ。

雑なあらすじは、ドラマができるまでを描いた、ある意味メタ視点のシットコム系ドラマ。
女子トークの内容がどんなんだか知らないのですが、メイン女子3人組プラス弟のパジャマ姿でビールとチキン(夜食)を片手に話が進まない会話劇がくだらなくて、でもハッとさせてくれて最高!

アベマ視聴、全32話。おそらく本来の16話を二分割して倍にしてるのかと。
なので2話ずつ見進めました。毎回楽しみだったドラマは久しぶり。

印象的な場面や言葉がてんこ盛り。毎回、台詞が実は深いことを言ってると思うのです。
以下抜粋。

途中のテレビ局での脚本プレゼン チョー受けた。審査する上席への反撃。机、バンッ!からの
「彼女が強いかって?メチャメチャ強いですよ!だってジョッキ12杯飲んだあとに焼酎混ぜて飲み始めるんですよ。12杯は助走だったんです!あとつまみの量だって半端ないです。ここにいる部長たちが一日かけたって食べきれない量なんですよ!」誰の何の話だよ。抜粋じゃないし。

親友女性のウンジョンにしか見えない亡くなった彼とのやり取りが切なくて、彼女を見守る周囲の人達も切なくて、彼がいないことに気付く彼女がやっぱり一番切ない。彼女とその後出会う別の彼との感情が複雑すぎるもどうか彼女らの行く末に幸あれって感じです。

「愛は保留にできますか?」
不誠実なそれではなく、一緒に仕事をする恋人との今のやるべき事と気持ちを両立する言葉。

「未来に期待する気持ちが過去の後悔の気持ちよりも大きくなったの。私達はあのとき十分に最善を尽くしたわ。だから過ぎ去った時間はそっとしておこう」
元カレの接近に対して。言うまでもなく。

男性側も飛び抜けて男前というわけでないし、男女が互いに好きになる瞬間や「500日のサマー」みたくかみ合わない気持ちや、過去の恋愛で分かれる原因などなど、逆にどうってことないこと(ドラマチックでない)ばかりの積み重ねが案外リアルで、何故か心に引っかかる。

自分が思う恋愛の結末ではない人たちもいますが、皆各々の形で何かしらの幸せを迎えていると思います。始まったのかも知れないし始まっていないのかも知れない。ま、恋愛だけが全てではないですからね。胸を張って上を向いていればオールオッケー。
そして、こんなワチャワチャな終わり方もありなんだろな。

なんていうか愛すべき人たちの、さり気なくて、でも芯があるドラマだと思います。