はくた

三国志〜司馬懿 軍師連盟〜 第一部のはくたのレビュー・感想・評価

4.5
※第1、第2部まとめて評価

誇張もあるだろうけど、文章でしか知らない世界がドラマ化されて、料理や服装、しきたりや挨拶の仕方など何千年もの昔の中国はこんな世界だったんだなと、感動する。

とは言え、古代中国は発言1つで斬首にされかねないほどの非情な世界。
登場人物の駒に過ぎない運命に翻弄されるけど、魏に対する忠誠、家族愛は大きいものがあって、そこら辺は日本とちょっと違うと感じる。

司馬蔚の深謀遠慮の深さは、誰にもまねできないし魅力的だったけど、晩期迎え、家族が亡くなって寂しい状態になるまで司馬蔚が覚醒しなかったので、そこは少し残念だったなかな。

終盤で、処刑される曹爽三族がしょっ引かれて城下町を歩くシーンがある。
親戚や使用人も対象になったので行列になったのだが、先頭を両手を縛られた幼い息子が笑いながら歩いていたのだ。

電車ごっこと勘違いしていたのかもしれないが、「なぜ、にこやかに笑って歩けるのか」衝撃的だった。
両脇のギャラリーを抜いて、子供たちが子守唄?を歌いながら走っていて、それも相まって印象的なシーンだった。
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