whochanmisaki

たった一人の私の味方のwhochanmisakiのレビュー・感想・評価

たった一人の私の味方(2018年製作のドラマ)
4.5
1月3日視聴開始Abemaプレミアム、全53話、有料なのに40話以降で視聴数が伸びている、ということは良作の期待。

序盤、とても好い雰囲気のドラマ。
初めての役者さんが殆どだけど皆さん感じの良い人たちばかり(ドランの養母は除外!)で、見ているだけで楽しい。
ドラン役のユイさん、中山美穂の若い頃みたいな顔でスタイルも抜群。デリュクの人もハンサムとはちがうけど、好青年でどんどん好きになれる。実父の人(チェ・スジョン)が物静かで余韻があって大好き、韓国ドラマでは珍しい演技というかキャラでは。ダヤの人、可愛くて最初「ドクターズ恋する気持ち」のスニ役の人かと勘違いしかけた、ドラマの中ではワガママ娘でだんだん嫌いになってきたけど。ダヤの母ホンシル役の女優さん、男好きのする美人さんで、いしのようこさん似、八千草薫さんや桜庭ななみさんに見える表情するときあり。イリュク役の人はパク・シネの旦那さんにちょっと似てる。ダヤ兄のチャンゴレ役の人も感じ良くて、ニセ松坂大輔こと林泰文さんの若い頃の雰囲気。ドランの友人ユジンも可愛い、最初、ダヤと混同して混乱した。家政婦のミス・チョが山下リオみたいにエロくて大好き、そっくりの女性のAV見たことあるぞ。祖母グムビョン、上品で故白川由美さんみたい、島かおりさんに見えるときもある。会長のジングクさん、立派な人物で快活で滑舌よくてとにかく素晴らしい役者さん。あっ、ホンシルの妹ホンジュ役で出てきた女優さん、「ピノキオ」の憎っくきソンチャオク(パク・シネの母親)の人だ、あのときは大嫌いでもっと酷い目に遭えと願ったが、今回は精子を提供してもらって赤ちゃん産みたいというぶっ飛びキャラで好き。…etc.

12話まで来たけど、まだ継母以外はストレス無く、ハッピー気分。
でも、ぜったい辛い展開になると予想できるので、今の幸せがよけいに怖い。
14話のハルモニのダイヤのネックレス騒動、ダヤ可哀そうだけどザマア。
15話、ダヤはクソ女。

脱力チャンゴレと運命&オーマイゴッドのホンジュに癒やされる。
家族団欒のときのダヤの不貞腐れ顔が快感。
弟のイリュク、賢くて本当にエエやつだなあ、クソ女タヤにはもったいない。
チェ・スジョンとホンジュのカップルがいちばん好きかも。中の人チン・ギョンに惚れてきた、「ピノキオ」のときはあんなに苛ついて腹が立ったのに。素敵な女優さんだ。

20話、ウニョンもクソ女。終盤のクソ女ふたりが深夜の車中で見張るシュールな光景は見もの、爆笑。
21話の終盤から22話の愁嘆場は超見もの。爆笑したり落涙したり、これぞエンタメ。

家政婦のミス・チョにも癒やされる。画面に登場するだけで幸せ、日本のドラマの黒川智花さんに通じる。
養母ヤンジャ、最初からクソ女だったけど「チャンボリ」のときのト・ヘオク(ヨンミンジョンの実母でチャンボリの養母)と同類のその場限りの信用ゼロの人格破綻の嘘つき女、反吐が出そう。26話でまた欲を出して・・・。(→29話でザマア。誰も助けるな!ウニョンが言うとおり「物乞い根性で生きている」から詐欺にも遭うんだ!)

祖母の認知症ナイス!ミョンヒにチュンシム。トランと共にホンジュ(チン・ギョン)が選ばれて嬉しい。

妹キム・ミランがだんだん可愛くなってきた。新垣結衣に見えるときがあるのはわたしの目がヤバい?

26話から物語のメインテーマが始まったか。
盗んだ歯ブラシでDNA鑑定、先日「白詰草」で可哀想なクソ女ファンセヒがやってた韓ドラのお約束をまさかヒロインのトランにやらせるとは。
27話もチェ・スジョンの感動の演技に落涙したあとに愛人とその娘を退治するグムビョン祖母で爆笑させてくれてありがとう。ホンジュとチェ・スジョンのシーン微笑ましい、毎回見たい。
28話、夜中の餃子騒動、グムビョンとミョンヒとチェ・スジョンとミス・チョの団欒作業に心が和んでからの、"愛人"ウニョンの嫁いびりがバレて叱られるまでの神シーン、3回も見た、ウニョンざまあ。
29話、ろくでなし!とウニョンを叱ってくれた正気のグムビョン祖母に拍手。ダヤ母ホンシルは韓ドラのお約束の占師のもとへ、爆笑。クソ女ヤンジャになぜ200万わたすんだ?!
30話、糞女ヤンジャ、今度は直接デリュクにたかりに来た。「一度だけ助けて」と何回言えば。そして泣き縋ってトランに謝るけどその場限り、こいつだけは見るのも不愉快。ミス・チョが言うとおり「あんな母親ならいないほうがマシね」。ラストから31話、両家顔合わせシーン、爆笑、サイコウ。ここまででいちばん受けた。それにしてもクソ・ヤンジャ、「お気持ちは死ぬまで忘れません」と言いつつ毎回忘れとるがな。26分のダヤがミランを路上で待ち伏せ、「悪い女、狐みたいな女!」と叫びつつ襲撃する場面、笑いすぎて苦しい。宝石騒動のあと皆んなから無視されるダヤざまあ。トランのクルマを蹴って暴れるダヤ、爆笑、神回だった、が、幸せがいつまでも続くはずはない、いよいよ辛くて恐ろしい展開が始まることを鈍感なわたしも確信。

先へ進むのが怖いのでドラマの序盤を振り返ってたら、5話で嬉し涙が出た。グムビョン祖母を助けて入社面接に遅れたトランを会長が秘書室に採用してくれて本部長デリュクと再会する神回だった。

物語の面白さと愛すべき登場人物たち(糞ヤンジャ除く)のお蔭でドラマの世界に心地よく浸っている。「適齢期惑々ロマンス~お父さんが変!?~」を見ていたときと似た感情。

33話、ついに波乱の幕開け。それにしてもダヤ、事実だけを会長に報告すればよいのに、最初から結託して財閥の家に入り込んだ恐ろしい親子なのですと、どアップの顔で告げる憎ったらしくて恐ろしい小悪魔。

ミランがどんどん見た目も性格も可愛くなった。嫁ぎ先でのエピソード大好き。
ダヤは物を粗末にするわ、約束破って人を陥れるわ、口が上手くて性格歪んでるわ、こいつが家族を壊している。そんなダヤにコロッと言い包められるウニョンにまた失望。
ドランが可哀そう過ぎる。すっかり痩せてやつれてしまった。さらに辛くて怖い事実が待っていることを彼女はまだ知らないのが怖い。
デリュクとチェ・スジョンが婿と義父として焼酎を飲み交わすシーンにトランと一緒に感動の涙。
人の顔色をうかがいながら策を弄するときのダヤの覗き込む表情が憎ったらしい愛嬌があってたまらん、セリフの無いときも全身でダヤを表現していて、この女優さん上手い、狂言回しの貴重なキャスト。
「姉さんも自分の人生を生きれば。いつまでも嫁いだ娘たちを待ってる母親は娘たちには最悪よ」とクソヤンジャを諭す妹ヤンスンに拍手。でもクソヤンジャはクソのまま。
チェ・スジョンが再会したムショ仲間パク・ドンウォンが棋士佐藤慎一五段にそっくりでびっくりした。彼の恩返しに感涙。
ダヤと家政婦ミス・チョ(もっともっと見ていたい)のバトルがいつも楽しみ。
チャンゴレの性的マイノリティ勘違い騒動の顛末、大爆笑。母親ホンシルの豹変が極端でミラン可哀そう、ホンシルの中の人は可愛いのに。
38話、暴言を吐く姪ダヤを叱ってその母親ホンシルに「こんな非常識な子は初めて見たわ!」と一喝するホンジュに拍手。ドランに暴言を吐く妻ウニョンに呆れて「いつになったら何も考えずに話す癖が直るんだ」と諭す会長にも拍手。家出してチェ・スジョン宅に来たホンジュがドランたちの来訪に慌ててタンスの中に隠れてトイレを我慢するドタバタシーン、大受け。チャン・ダヤ今度は夫イリュクの仕事場に押しかけて文句言い、あちこちで首を突っ込んでややこしくする名人。
40話でついに夫デリュクに人殺しの娘だと打ち明けたドラン。いよいよ終盤か、父娘が最大の試練にどう立ち向かうのか見届けるぞ。
と思ったら、クソヤンジャが「心配しないで、私が解決するわ」と胸を張って、自腹を切るのかと思ったら次のシーンで、娘の夫チャンゴレに5000万の工面を頼んでいてズッコケた。その5000万をワン会長宅の床にぶちまけて啖呵を切るクソヤンジャ、呆気にとられる家族たちの顔、特にダヤの表情がたまらん、爆笑コント。

随所で聞こえるダヤの心の声もクセになった。このドラマのMVPはダヤかも。
41話も良かった。殺人前科者チェ・スジョンと億万長者未亡人ホンジュの切ない恋のほうがトランとデリュクよりも気になって見守っている、応援している。ホンジュの斜め横顔が羽田美智子さんそっくり。42話のタヤとミス・チョのバトルも最強コント、タヤ「私は嫁でチョさんは家政婦でしょう、味噌と糞も区別できないの?!」、注意したウニョンを罵り、さらに夫イリュクのレストランに押しかけエロい従業員に八つ当たり、エロい彼女のほうが一枚ウワテだったけど。女性陣が皆さん(クソヤンジャもメイク変わってからマシ)強烈で面白くて魅力的、眼福。
ホンジュが空港から引き返してチェ・スジョンと抱擁、感動で涙が溢れた。ホンジュよ、受け入れてくれてありがとう。(でも殺人事件被害者が誰かをまだ知らない)
不貞腐れたり浮かれたり、タヤがどんどん可愛くなってきた。
タヤの叔父が登場、「ショッピング王ルイ」のときのペクマリの父親の人だ、小心者の悪人のイメージが・・・。

殺人の加害者の娘と被害者の娘が大企業の会長家の長男と次男の嫁、ものすごい脚本、娯楽の極致。

44話、何回も泣けた。
ドヤ顔のタヤよ、罪を償い終えた人を追い詰めて何になるのだ!
ウエディングドレス姿のまま放心状態で教会にたどり着きひたすら祈るホンジュに涙が止まらない。
チェ・スジョンを責めるホンシル。胸が締めつけられる名場面。
物語はいよいよ父子の試練の最終段階。
それぞれの家庭で繰り広げられる修羅場、愁嘆場。
施設に届ける車中で、ミョンヒに会えると思い込んで楽しそうに話すグムビョン祖母に涙をかみしめる息子の会長、また落涙。
テプン青年がパン店で店主チェ・スジョンを待ち続けてくれていて、また涙。パン店を訪ねてくれたミス・チョありがとう。
パン店に乱入して客たちに殺人鬼のつくったパンを買うなと乱暴狼藉をはたらいたタヤ、パンを床にぶち撒けたタヤ、許さん!
45話から47話はどんより淀んだ雰囲気が続いて惜しい。
娘タヤに続いてパン店に殴り込んだ母ホンシル、服役して罪を償い終えた人を殺人鬼と呼んで狼藉の限り、逮捕されてザマア。
ウニョクのボヤキもドラマに欠かせない、もうクセになった。
ミョンヒが死んだと聞かされ断食してた祖母が、駆けつけたトランのお蔭で食事を口にするシーンに涙。
引っ掻き回すだけで実は何も役に立っていないタヤの顔を見ているだけで面白い。
出た!クソヤンジャの特製幼虫スープ。
48話、ドラマがまた動き出した。お約束の、またタヤが首を突っ込んでトラブルメーカーに。ソヨンを招待したドタバタ、サイコウ。ソヨンの抜け毛でお手玉しながら狼狽えるタヤに大爆笑。
そしてさらなる試練が、何とチャンゴレに。ゴレの病魔を知って泣くミランに泣けた。神回だった。
49話も神回。母親たちの泣き叫び演技も見応えあるが、チェ・スジョンの寡黙な名演が実に胸を打つ。ホンシルに「本当に腹黒いわね」と責めるクソヤンジャ、お前が言うか。ヤンジャが迎えに来たのに帰らないというミランに、「帰るんだ」と言いつつ血を吐いて倒れるチャンゴレ、名場面。
夫を殺したチェ・スジョンに跪くホンシル、名場面。

殺人の加害者の肝臓を被害者の息子に移植してもらう、ものすごい脚本。

婚姻届を出したホンジュとチェ・スジョン、夫を支えると宣言するホンジュに嬉し涙。それに比べて、金かねカネのウニョンとソヨンの交流の何と寒々としていることよ。出たー、ヤンジャの今度はライギョ汁。(蛇汁は最後まで出なかった?)
遊園地のトラン、デリュク、グムビョン、ホンジュ、チェ・スジョン、しみじみと好かった。
50話、ミランはなんて素直で良い子なんだ。チャンゴレも本当に良いやつ。この期に及んで、人を責めるばかりの幼いタヤ。イリュクよ、こんな女は見限ってエロい従業員の子と一緒になろう。
51話、昏睡から覚めて、会長とウニョンを叱るチェ・スジョンの迫力。移植が成功したチャンゴレとの涙の対面に涙、ゴレの誠実な言葉に感動。素直なヤンジャにも涙。ホンシルが、旅立つ前のチェ・スジョンに「許します」と言いに来た場面でも感涙。涙、涙の回。
ラストから52話で、ついに真犯人が自首。伝えるテレビ報道。チェ・スジョンが濡れ衣を着せられていたことを知ったときの、今までの登場人物全員の反応を延々と見たかった。特にタヤ!ドラマではちょっと物足りなくてもったいなかった。冤罪が晴れたのに謝りに行こうとしないタヤ。
ホンシルとゴレとタヤの親子がチェ・スジョンに謝罪する場面を繰り返し見ている。母ホンシルは今まで暴言も吐いたけど、過ちはすぐに反省して改められる現実主義者、態度も素晴らしい。チャンゴレの謝罪の言葉は誠実な人柄どおりで感涙。タヤ、無言、幼稚。
教会で佇むホンジュに駆け寄るチェ・スジョン、抱擁するふたり、嬉しい涙。ホンジュ、懐妊おめでとう。すっかり人が変わったかのように温かいソ・ヤンジャ、気持ちわるいけどありがとう。めでたしめでたしかと思ったら後半ぐだぐだしてきて惜しい。
そのまま53話最終回に。トーンが変わりすぎて別のドラマかと戸惑ったけど、ウニョンの白鉢巻も見られたし、ハッピーエンドだからまあいっか。
ラスト、チェ・スジョンが開いた養護施設の一周年記念パーティ、懐かしい登場人物たちも集まって嬉しくてたまらないシーン。ムショ仲間だったパク・ドンウォンにも再会できた、話し方や表情や大好き。給仕しているミス・チョも楽しそう。親友ユジンのお婆ちゃんも心から喜んでくれている。

憎しみは相手も自分も傷つくだけ。
憎しみから善きものは何も生まれない。
このドラマを見て改めて思いました。

1月13日視聴終了。「福寿草」や「白詰草」や「チャンボリ」のような恐怖に怯える場面が無いので、怖い夢で魘されることも無く、「渡鬼」感覚で楽しむことができた。
ドラマを面白くしたMVPはチャン・ダヤ(^O^)v
メイキングの最後の全員集合写真に癒やされつつ
whochanmisaki

whochanmisaki