1960年代、シカゴとロサンゼルスを結ぶルート66沿いには、何百ものモーテルがあり、何千という客室があった。どのモーテルも似通っていたが、どこにでもあるようなその中の1軒『サンシャイン・モーテル』で、ある日、事件が起きた。 その出来事により、『サンシャイン・モーテル』の「10号室」とありふれた備品の多く(ハサミや櫛など)は独特の不可解なチカラを得て、日常品は“驚異のアイテム” に変貌し、いくつかの“不滅のオブジェクト” が誕生した。 「ハサミ」は、あらゆる物を三次元に回転させることができる。「櫛」は、髪をとかすと時間が10秒間止まる。「メガネ」は、半径6メートル内の燃焼を抑える。「部屋」は不変の聖域で、ドアを開ければどこでも行きたいところに行くことができる。 ところが、それらの“オブジェクト” は、自分の命より大切なものを奪う可能性もあるのだ。“オブジェクト” を手に入れることは、その“オブジェクト”の力を手に入れること。それぞれの“オブジェクト” を使うことは、持ち主の肉体的・精神的な犠牲を伴う。また、たった1つの“オブジェクト” を持っているだけで、命を狙われる。 “オブジェクト” に取り憑かれた“彼ら” は、ジョーが手にする“オブジェクト”=「鍵」を奪うためなら、手段を選ばない奴らだった…。 ジョーは、我が娘を救うため、唯一の望みである“オブジェクト”=「鍵」を武器に、“オブジェクト”の謎に立ち向かう!