まぐらいだあ

騎士竜戦隊リュウソウジャーのまぐらいだあのレビュー・感想・評価

騎士竜戦隊リュウソウジャー(2019年製作のドラマ)
2.0
戦隊シリーズ史上ワースト作品。

前年のルパンレンジャーVSパトレンジャーがベスト級に面白いというのもあってか、落差がひどい。
ここ近年ではゴセイジャーがあまり面白くなかったが、今作は今まで見た戦隊シリーズの中でも最低で面白くない。

ルパパトが今までの戦隊シリーズの型を壊したことが良い方向へと向かった。
そしてリュウソウジャーは、戦隊シリーズとしてはキョウリュウジャー以来の恐竜モチーフ戦隊で、王道ものだと1話を見てそれなりに期待を込めたのだが……

話の展開は、意外性を行っていた。
今までのパターンだと各話で戦隊メンバーの個人メイン回を作りキャラクターを深く掘っていったのだが、今作は群像劇として毎話人物全体を平均的に描き、ゲストキャラを交えての話作りをしていたのだが、それがとてつもなく悪い方へいってしまい、中途半端な記号キャラクターと、マイナソーを生み出すゲストキャラの中途半端な交流で、全部が中途半端になってしまっていた。
なのでキャラクターの二面性がなく、マイナソー設定も怪人を生み出すためだけの存在になって肝心のルパパトで見せたドラマ性が皆無になってしまっている。それはそれで子供向けという意味でもとらえられるのだが戦闘シーンもドローン撮影が加わってカメラワークはさらにダイナミックな動きを見せてきているものの、肝心の戦闘はワンパターンになってしまっている。ドラマ性を絡めたパワーアップもあったが、そもそもそのドラマが中途半端なため、パワーアップの熱い展開が台無しになってしまている。まさに苦行でしかない。

最終回に近づいてくると、ある事実や最終決戦そのものは良かったが、それまでが良くなさすぎてまた台無しになった。
怪人側も、中途半端な結末を迎え、オチをつけられずに終わった。
とにかく、スタートダッシュに失敗してしまったため、全てを挽回できないまま、最終回が終わったという感想だった。

惰性で見ていただけで、それでも悲しいことに見ることに慣れてしまっている自分もいた。ビジュアルと巨大戦闘は良かったのに非常に残念な作品になってしまったクソ戦隊。