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刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
昭和50年10月、産政新聞記者・岩瀬厚一郎(小泉孝太郎)と新米カメラマンの吉崎真由(相武紗季)は、緊張の面持ちで取材対象の初老の男と対峙していた。この男こそ、数々の難事件を解決し、“捜査の神様”とまでうたわれた昭和の名刑事・平塚八兵衛(渡辺謙)その人だった。岩瀬は、八兵衛自身の口から刑事としての半生を語ってもらいたいと願い、この場に臨んでいたのだ。
昭和38年3月31日に起こった「吉展ちゃん誘拐事件」は、容疑者の特定もできず、吉展ちゃんの行方も分からないまま、2年が経過していた──。
 石崎(高橋克実)とともに、縮小された捜査本部に呼ばれた八兵衛は、容疑者リストに載っていた一人の男・小原保(萩原聖人)に注目する。
 八兵衛は、事件発生から最初に身代金要求があった日までのアリバイ供述が完璧過ぎることや、事件直後、急に金回りがよくなったことなど、さまざまな要因から小原をクロだとにらむ。
 小原の郷里・福島県に向かった石崎と八兵衛。小原の供述を一つずつ丹念に当たって歩き回った結果、彼の足取りは3月30日で途絶えていた!捜査本部に戻った八兵衛は、小原のアリバイが崩れたことを報告するが、槙原刑事部長(宅麻伸)や尾藤課長代理(大杉漣)は、それが即犯行に繋がるものではないと主張。さらに人権保護団体からの抗議により、取り調べの期間が残り10日に限定されたと告げられる。
 わずか10日間で、2カ月近く犯行を否認している小原を落とすことができるのか…。
昭和の名刑事平塚八兵衛の生きざまを描いたドラマ。
粘り強く自白を引き出す八兵衛刑事とのらりくらりと黙秘を続ける小原の取調室での緊迫感のある攻防が、メインの刑事ドラマ。
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