クリストフォルー

記憶捜査〜新宿東署事件ファイル〜のクリストフォルーのレビュー・感想・評価

4.0
“新宿”を舞台にした刑事・警察ドラマや映画は、昭和の御世から数知れず作られているのだが、東京人でもないワタシが新宿に魅かれたきっかけは、大衆小説の達人・藤原審爾の『新宿警察シリーズ』と、そのドラマ化作品『新宿警察』を観てからだろうか。1975~6年に放映されていたそのドラマの主人公が、当時30代の北大路欣也だった。刑事ドラマが群雄割拠という時代に、それでも印象に残るエピソードもあり、数年前の再放送(東映チャンネル)は嬉しかった。
そして、50年近く経ち、新宿限定の刑事ドラマに北大路欣也が帰ってきたことに、とりあえずは感慨深さが先にたったが、これがけっこう見応えある社会派ドラマになっていて、見事に惹きこまれた。
しかも、共演は上白石萌音(ヒロインも兼ねる新人刑事)と風間俊介というテレ東とは思えない豪華キャスティング。しかも、萌音ちゃんは『恋つづ』ブレイク直前だし、風間君は、この年3本の刑事ドラマで、それぞれ違う刑事キャラを演じ分ける離れ業をやってのけた。
二人が売れっ子になったから、まさか無いだろうと思っていたシーズン2も作られたし、北大路欣也ちゃんには、あと少し頑張ってもらって、スペシャル2か、シーズン3ができることを期待したい。
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