ホラーは観ないKEN

遺恨あり 明治十三年 最後の仇討のホラーは観ないKENのレビュー・感想・評価

5.0
この作品は テレビ朝日で放送されたスペシャルドラマですが、
もしも劇場公開されていれば 映画史に残る名作になっただろうと思われます。

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明治13年に実際に起こった 仇討ち事件を基にしたドラマです。

幕末、日本各地で人斬りがありました。
そのほとんどは私利私欲の為ではなく、
国の未来の為、正義の為と信じて行われたものです。
そして斬られた側の遺族には 仇討ちする権利が有り、
仇討ちは『武士の美徳』でもありました。

ところが、明治維新後 仇討ちは禁止となり、『ただの殺人』となってしまいます。
一方、幕末に行われた人斬りは、明治の法律では裁けないため、
遺族は泣き寝入りするしかありませんでした。

そんな中でも、旧秋月藩士・臼井六郎は 両親の仇討ちを諦めようとはしません。
しかも、相手は剣の達人です。
果たして、臼井六郎は仇を討てるのか・・・というのが前半の見所で、見応えが有りました。

私は てっきり仇討ちして終わりなのかと思っていましたが、ドラマは後半へと続きます。
そして後半は、前半以上に見応えが有ります。
思わず背筋を伸ばして、正座して鑑賞してしまいました(笑)