映画「ONODA 一万夜を越えて」の公開を控えて
スペシャルドラマ版を久しぶりに視聴。

かつては中国語、英語も堪能で上海で優雅に暮らしていた小野田は、陸軍中野学校で遊撃戦の徹底した訓練を受けた。

フィリピン防衛戦の任務に着くが、舞台は米軍によって制圧され小野田を含む三人は山へ逃げ込み遊撃戦で米軍と戦うこととなった。。。。

やがて終戦のビラが巻かれるが文面の不自然さにこれは捕虜となった仲間が書かされた罠だとビラを捨て去る。つまり有能だったがゆえに文面の矛盾点に気がついてしまうという。
以下は、ネタバレとなるので下方に書く。



















あれから数十年。仲間は敵に殺され、ますます仲間のためにと遊撃戦で戦う決意を固めてしまう。

ところがそんな中、いわゆる現代風な若者が現れる。それは小野田さんをどうにかして日本に帰したいという一心で。である。勇気ある青年だ。

まだ海外旅行が一般的でもないし、単身でフィリピンに乗り込むとは。。。ただかなりノリが軽いのだが、この青年を堺雅人が演じているという。。

驚くのが実は小野田さんは、世界の状況もちゃんと見えていた。東京オリンピックも、ベトナム戦争も、サザエさんも。日本が負けたことさえも。。。。
ただ、負けてる中で準備を整え再度反撃に出る用意をしていたのだ。

やがて語り合いの中から小野田さんの任務を解くには上官の命令以外にありえないと上官を連れてくるということを約束。

やがて上官が小野田の前に現れ、作戦の終了を宣言。命令は解かれた。
もうこのシーンは涙なしには見れない。どんなにつらく過酷な戦いであってもプロフェッショナルな行動で乗り切ってきた。さまざまな投降の呼びかけも拒否してきた。それが上官の一言で今まで背負ってきた重荷が一気に降りたのである。

日本民族のためにってセリフが身に染みた。こんな思いで日本を守るために戦った人たちは今の日本をどう思うんだろ。堺雅人歯並びが違いすぎて途中まで気づかんかった。