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ラスト・タイクーンのshunのレビュー・感想・評価

ラスト・タイクーン(2016年製作のドラマ)
3.8
リリー・コリンズとダニエル・ローズ・ラッセル(マックスの妹)目当てで。

予算の関係で打ちきりらしいのが残念。もっと観たかった。色々中途半端に終わってしまった、、確かにストーリーは地味だけど衣装や時代の世界観づくりにお金かかってそうだし上品な作品、

ちょうどハリウッド黄金期と呼ばれる時代、二つの大戦の狭間の時代でもあってその時の世界情勢がストーリーにもすごく反映されている。人々の娯楽以上の映画づくり、「現実をおとぎ話に変えるもの」でありながら現実を突きつける物でもある映画とその製作者たちの情熱が印象深かった。

全体を通じてナチスとユダヤ人、黒人差別、女性差別、貧富の差も取り上げていてここはそのまま現代社会、映画業界に繋がるところでもあった。特にマーゴ・タフトの出自が明かされる所、どれだけのスターであっても結局生まれで左右されて崩されてしまうことが考えさせられる。なぜ映画を観ないのか、という問いに対する黒人バーテンダーの「私らの映画が無いので」も印象に残った。  

主演マット・ボマーかっこよかった。リリコリも可愛かった。服装と髪型がコロコロかわるのも見ていて楽しいし外の世界に飛び出そうとしてる純粋さの残ったお嬢様感が良かった。  
そしてダニエル・ローズ・ラッセル、この作品を観たかった一番の理由なので全エピソードの3分の2出てて嬉しかった。最後気になる。もしシーズン2作られてたら相当物語の中心に来ていただろうなあの感じだと。
ケルシー・グラマーどっかで見たことあると思ったらクリステン・ベルとやった「パパと娘のハネムーン」だった。あれでも頑固な父親役だったっけ。
キャサリン役のドミニク・マケリゴットはアイルランド訛りが心地よかった。これが重要なんだけれども。「the boys」にも出てるらしいので観てみようかな。
 
とにかく、観終わるのに5ヶ月ほどかかったけど観て良かった。続きがないのが残念です。
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