茶一郎

スニーキー・ピート シーズン1の茶一郎のレビュー・感想・評価

4.5
【短】伝説のドラマ『ブレイキング・バッド』のブライアン・クランストン製作総指揮、出演、監督(何話か)を担当したドラマシリーズ。刑務所を釈放された主人公が借金を取り立てに来るギャングから身をひそめるため、刑務所仲間だった「ピート」に成りすまして生活を始めるという物語。
 長らく服役している男に成りすますという、よくある潜入捜査とはまた別の「成りすまし型」のサスペンスドラマになります。
 本ドラマの肝は、ピートに成りすました主人公と本当のピートの家族との関係。親しい家族・人物に「嘘」をついている男の物語というと、『ブレイキング・バッド』やそのスピンオフの『ベター・コール・ソウル』と重なります。「信じられるか」、「バレる・バレない」といった小さなサスペンスが日常的に継続する面白さがありました。
 しかし、『ブレイキング・バッド』や『ベター・コール・ソウル』のように人間の暗部を映し出す所までは到達しません。それが悪さでもあり、良さでもある。深くは無いが、軽くて爽快な一本であることは間違いがありません。
茶一郎

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