独り暮らしの女性が監禁・惨殺される事件が続発。刑事・風希(内山理名)は、被害者の1人が通っていたコンビニの防犯カメラに映った不審な男・松田(山本太郎)が犯人ではないかと直感し、行方を追う。目の前で同僚が強盗に刺されたミュージシャン志望のコンビニ店員・潤平(福士誠治)も、風希と共に事件を追うことに。そんな中、風希の隣人の女性が行方不明になる…。
天童荒太の同名小説をドラマ化。
自分のせいで親友を死なせたと自責の念を背負い刑事を続けている風希、事件に巻き込まれたりして心を閉ざして生きているミュージシャン志望の潤平。他人に理解し切れない苦悩を抱えた孤独な魂が、苦悩を引きずりながら共鳴し合い交流する中で、「人は思いを受け取り切れないし、完全に理解し合うことは出来ないかもしれないけど、理解し合えるかもしれないという願いを込めて、孤独の歌声を叫ぼう、受け取りたい」と思えるようになっていく痛切なヒューマンドラマ。家族への歪んだ執着から起きた連続監禁殺人事件とコンビニ強盗事件が次第に結びつき、風希と潤平が協力して事件を解決していく緻密でリアルなサスペンス。家族への歪んだ執着から女性を監禁し殺人を繰り返していた犯人の歪んだサイコぶり。苦悩を背負った刑事風希の凛々しさと苦悩をきっちり演じた内山理名、ナイーブな内面を抱えた潤平がはまっている福士誠治、事件を鍵を握る人物を怪演した山本太郎、「永遠の仔」を手掛けた花堂純次の丁寧な演出、傑作ヒューマンサスペンスドラマ。

八王子西警察署・盗犯係刑事・朝山風希。彼女には、中学生時代に親友ユリカを殺された過去があった。連続コンビニ強盗事件を捜査中でも、若い女性が殺された事件があると首を突っ込みたがるので強行犯係に煙たがられている風希。ある夜、近所のコンビニで店員が刺される強盗傷害事案が発生。犯人を見逃してしまったバイト青年・芳川潤平には前科があり、刑事たちが彼を共犯と疑うなか、風希1人が彼の無実を信じて捜査を開始する。コンビニにいたもう一人の客が事件に絡んでいると掴んだ彼女は、その客…松田が異常な連続殺人鬼であることを知ることになる。


「孤独の歌声」


WOWOWドラマW枠、15年くらい前の単発ドラマ。内山理名って吉田栄作の嫁くらいの認識しかなかったけど、頑張って主役を張っておりました。健康的すぎるタンクトップに色気を全く感じないんだけどね^_^ 松田役の山本太郎は熱演だったけど、ミスキャストかな。後半のご都合展開にはちょっとゲンナリするし、脇も田中健にフッくんに浪岡一喜と、ギャラ安そうな二時間ドラマ的布陣ですが、話はまあまあ。天童荒太の原作は昔読んだけど、さほど印象に残らなかったなぁ…

いろいろと残念だけど、山本太郎は上手いと思う。