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トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン ファイナル・シーズンのShinMakitaのレビュー・感想・評価

2.3
CIAを私物化していたトーマス・ミラー長官が退き、若いエリザベス・ライトが長官代理となった。彼女を補佐するため、ジャック・ライアンは副長官に就任するが、いきなり上院公聴会でピンチに陥った。先日ナイジェリア・ラゴスで起きたウドー大統領暗殺事件にCIAが関わっているのではと詰問されたのだ。ミラーが主導していた極秘作戦を未だ把握できていないライアンは答えに詰まってしまったのだ。ライアンはその極秘作戦を炙り出すため、詳細不明な全プロジェクトの資金を凍結してしまう。


メキシコ・ユカタン半島。麻薬カルテルの抗争が終結し、「マルケス・カルテル」一強状態となった。マルケスカルテルは、貿易ブローカー・マリンと手を組み、マリンはミャンマーの組織〈銀蓮会〉幹部チャオファ・セインをビジネスパートナーとして選んだ。ミャンマーの原料をメキシコで精製し、カルテルの販売網で世界に供給するという一大ネットワークの完成だ。カルテルとマリンの橋渡し役であるギャングのシャベスは、視察に来たセインをプログレソ港で出迎えるが、そこにメキシコ警察が突入しセインが逃亡、ミャンマーに舞い戻ってしまう。シャベスは実はCIAの秘密工作員。セインを確保・保護する作戦〈プルート〉を実行していたが、突然作戦資金を凍結されてしまい、警察に賄賂を配送できなかったのが失敗の原因だった。シャベスはワシントンに飛び、ライアンに銃を向けて〈プルート〉を再開しろと迫るのだが……


「ジャック・ライアン」最終シーズン



アメリカのためにと極秘作戦に従事した諜報員ドミンゴ・シャベス。しかし彼の作戦はトーマス・ミラー前長官と元部下ウォルターズ(タトル)の〈私用〉だった。騙されていたとわかったシャベスはライアンと組み……というファイナルシーズン。下敷きにしてるのは傑作「いまそこにある危機」ですね。
ライアンよりも2人のサブキャラが魅力的で、ドラマの推進力になってます。1人はミャンマーのチャオファ・セイン。演じるルイ・オザワは日系で、日本語もペラペラらしいです。そしてマイケル・ペーニャ演じるドミンゴ・シャベス。原作ではジョン・クラークの右腕で常にライアンをバックアップしたヒーローですね。今回はクラーク的ポジションで大活躍。ライアン救出時は渋さ全開でした。




最終シーズンにしてはスケール感がやや落ちるけど、短い6話で綺麗にまとまって面白かったですな。特に最終話のキレ味が素晴らしかった
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