サンタフェ

オザークへようこそ シーズン1のサンタフェのレビュー・感想・評価

3.7
新感覚の麻薬ドラマでした。

ファイナルシーズンが配信されるとのことで視聴。麻薬ものが大好きですが、本作はなかなか新鮮なところが多く面白かったです!

麻薬もの作品のハードルとして、主に「死にすぎ」「グロい」「登場人物も勢力も多い」「登場人物の名前が馴染みないスペイン語系」などがあります。しかし本作は舞台がアメリカなので主人公家族は馴染みのある英語名、登場人物もかなり少なく相関図的な複雑さがない、グロ描写もほとんどない(というかあまり人が死なない)、とかなり観やすい作りになっていました。

脚本としても駆け引きがかなり直線的でちょっとした台詞や描写を後から拾うといった伏線回収のような要素も少なく、途中で「なんだっけ?」となることなくスムーズに観ることができます。主人公マーティは基本的に暴力は一切使用せず、むしろ合法的(?)な制度や法律をその場その場でクリティカルに引用していく爽快さがあります。マフィアものというよりは弁護士ものやビジネスものといった趣きの方が強く、そういった意味でも麻薬ものとしては新鮮でした。

最終話でのどんでん返しは正直デルの不用心さにフィクションを感じてしまいましたが、その辺りのロマンの塩梅もこの作品を象徴しているように感じました。
サンタフェ

サンタフェ