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シカゴ P.D. シーズン6のMIDORIのレビュー・感想・評価

シカゴ P.D. シーズン6(2018年製作のドラマ)
3.0
シカゴシリーズの初回から登場していたドーソン兄妹がこのシーズンで降板ということで、ファイアはモニカの話多め、PDはアントニオの話多めで、これで最後なんだな〜感がすごかったです。これまでチームを危険に晒していたのは、どちらかというとボイトでしたが、今回はこれまで以上にメンバーが単独行動を起こしてボイトに救われるエピソードが増えて、ボイト株上昇しました。

前回シーズンにボイトの身代わりとして無実の罪で投獄されたオリンスキーが無残に殺害されてから、少し日をあけてスタートのシーズンプレミア。シカゴPDにとっても厄介者のボイトを葬りたい人たちは大勢いるものの、証拠が全くないため、ボイトの心を揺さぶるためだけに利用されたオリンスキーのラストはとにかく衝撃。オリンスキーの事件後もボイトへの疑いは晴れず、シーズンプレミア早々で停職となり、期間限定とはいえボイトがいなくなったショックと、アダムを見出して育てたオリンスキーを永遠に失ったショックでアダムは反抗的になります。アントニオの事件後、アダムはプラットへ相談に行き、プラットの家でアダムがオリンスキーの話をしてるときはジーンとしました。そして、シーズン6の見どころ、アダム×アプトン!アプトンは誰とくっつくかなと思ったらアダムでした。ひょんなことからアダムとアプトンの関係がキムにバレて、元婚約者キムも動揺していたタイミングで武器の売人たちがキムとアプトンを誘拐した回は面白かったです。アダムの父ボブ・ルゼックが登場した回も見応えありです。

パトロール時代は優秀なパトロールとして目立っていたものの、刑事になってからは、いまいちパッとしなかったケヴィンは、前回シーズンからじわじわと目立つようになって、今回もケヴィンのアフリカ系という人種を活かした潜入捜査が増えて見応えがありました。ケヴィンはボイトに逆らったりすることも殆どないし、他のメンバーのように容疑者を半殺し(たまに殺害)することもないし、かなり感情を抑えていて、特捜班の中ではレアキャラだと思います。

リンジーと付き合っていた時期や別れてからも荒れている姿を見せて目立つ存在だったジェイは、このシーズンからやや存在感薄めになったように感じました。軍人関係の話や父親が巻き込まれた事件以外ではあまり目立たなくなってしまったのが残念です。

超恋愛体質キムはこのシーズンで新恋人が出来ますが、この恋人に悲劇が起きて、事件の結末も衝撃的なものでした。アダムとアプトンの交際が発覚したときは動揺していたものの、新恋人がいたキムはその人と上手くいくのかな〜と思いきや、なかなかみんな幸せになれないですね。

私のシカゴシリーズの推しメン・アントニオ様!アントニオ降板ということで最初から最後までアントニオ尽くしのシーズン6でした。ボイトが停職になったときは、リーダーを務めたアントニオですが、この時にアダムが猛反発して勝手にボイトと連絡を取ったりしてチームに不穏な空気が流れますが、ボイトの復帰で元通りになります。その後任務中に負傷したアントニオは治療でもらった鎮痛剤の中毒となり、病院で処方されなくなった後はこれまで自分が捕まえてきた犯人たちのように違法に入手するまでに。そんな中起きたアントニオの娘誘拐事件で、特捜班に今シーズン最大のピンチが訪れます。アントニオの事件を目撃したボイトとアダムはこの状況をどうにかしようとし、第一話でアントニオに反発してたアダムが罪を被ったりと意外な展開に。その後も事件で押収した薬物を懐に入れようとしていたところをキムに止められたり、聖人アントニオでも悪とは紙一重だったんだな〜と痛感するシーズンでした。これまでファイアしか見ていなかったので、アントニオといえばモニカの兄、そしてケイシーの義兄、51分署にとって最も信頼できる警官であり、ブレットの恋人という立場でしか見ていませんでしたが、PDを見ていたらいつもニコニコしているアントニオが毎日過酷な事件を捜査していたり、こちらのドラマでしか見れない姿を見ることができたのは本当に面白かったです。アントニオって仕事とプライベートのオン・オフが上手いなと思いました。

最終話“審判の時”のラストがこれまた衝撃的なクリフハンガーでシーズン7がめちゃくちゃ楽しみ…
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