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埋もれる殺意 ~6年の封印~のfunのレビュー・感想・評価

埋もれる殺意 ~6年の封印~(2023年製作のドラマ)
3.3
解体工事中の家の暖炉から見つかった白骨死体。
過去の扉が開けられる。
前作で失った良き上司として友としてチームを引っ張ってきたボス、キャッシーの代わりにやってきた新しい警部は就任当日から自分の夫婦間のゴタゴタで上の空に次ぐ上の空。
でも、経費削減などはうるさく言ってくるという捜査妨害スレスレな態度に、絆の強いチームメンバーは不信感を覚えながらも自分たちのできる事を優先して個々に動いて突破口を見出していく。
中でもキャッシーを慕い、リスペクトしていた警部補サリーは、新しい上司の人柄と態度に意気消沈。
捜査もうまくいかず、婚約者との時間もなかなか取れなくてギクシャクしてしまい終始辛そうな表情が見ていて切なかった。
しかし、中盤で警部も自分も私生活に悩みがある事をお互い打ち明けて、そこからなんとかお互いへの理解ができ、やっと警部がチームと向き合ってくれるようになりサリーのジョークや笑顔も少し増えて。
お互い私生活の問題はまだモヤモヤと落とし所がない状態、でもそのモヤモヤを捜査に向けて頑張ろうと歩み出した、新シリーズとして歯痒いところもあるけれど、いい滑り出しのように感じました。
このシリーズは過去の事件を掘り起こして、非常に辛い場面や展開が多いので、それを補うようにチームの絆や互いへのリスペクトの仕方の描き方がとても好きだったので打ち切りでなく、また見続けることができるかもしれないという期待に喜びを感じました。
とはいえ、やはり真相はあまり同情するところもなかったり、何世代にも続く闇深い性質だったりと考えさせられます。
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