MIDORI

ER緊急救命室Ⅻ<トゥエルブ・シーズン>のMIDORIのレビュー・感想・評価

3.0
メンバーが変わっただけで脚本家とかスタッフは変わってないはずなのに、このシーズンから微妙な感じがすごい…やっぱり、グリーン先生とカーター君あってのERなんですよね。特に飛行機空中分解の回は、前のERならもっと面白かったはずなのにな〜と思ってしまって、新生ERに全く慣れないです。こういう大事故とかのときは、いつも若手のカーター大活躍でそこがめちゃくちゃ面白かったのですが、カーターがいない寂しさを埋められない。

出戻りとはいえオリジナルキャストだったスーザンの扱いが酷すぎる(笑)こんな去り方あるんですか?確かに初めてスーザンがいなくなったときは、離婚してすぐだったグリーン先生と付き合うのか付き合わないのかという緊張感があって、スーザンのための降板ストーリーがありました。2回目はグリーン先生もカーターも降板して、スーザンにとってそういう存在がいなくなったからなのか、いなくなったことにも気付かないくらいの消え方。これは納得がいかない。

推しのケリーが制作側にばかり回って出番が減ったのが悲しすぎる。後半でようやくケリーが出てきて、現場の数が減ってちょっと判断が遅くなっているケリーにあのモリスが“⚫︎⚫︎だからこうしましょう!”といって危機を脱したり、ケリーの先天的障害の足の手術が必要になって手術したり。手術の回でもっと話が広がるのかと思いきや、それも大して話は広がらず…。今のERで一番常識人なのになぁ…そろそろケリーも降板だと思うと辛いです。

使えないモリスがようやくドクターとして機能するように(笑)遅すぎる!よく今までクビにならなかったな!

前回シーズンの最終話、大量負傷者の事故現場で冷静に負傷レベルを判断して病院に搬送したり大活躍だったレイは、相変わらず音楽活動と女遊びに忙しくしていて、音楽活動が軌道に乗ると思ったら予想外の結末が待っていたり、遊びすぎて手を出してはいけない領域にまで進んでいたり、プライベートが激しすぎる。ただ、レイは元々賢いので、失敗したことは繰り返さないし、後半では頼れるレジデントに成長していきました。個人的にこのシーズンで一番好きなキャラかもしれません。

ERにはいつも代表的なカップルがいて、初期の頃はロス×キャロル、中盤はカーター×アビー、ルカ×サム。このシーズンでは、ニーラ×ガラント、ルカ×アビー。アビーの妊娠発覚の回で「もう37歳だから、産むなら最後かも」と言ってて、アビーって37歳だったの!?とビックリ。アビーはいつだって精神的に落ち着いていたので、妥当な年齢な気もしますが、他のレジデントが20代半ばの中、30歳になってから医師を目指したアビーがかっこよすぎます。アビーの家は躁鬱病の母と弟でいつも荒れていて、それが理由でルカは支えきれないとアビーを一度振ってますが、今回はルカ大丈夫ですかね?(笑)

賢いけれどコミュニケーション不足で、現場の医師としての能力がイマイチだったニーラですが、このシーズンでは飛行機衝突事故の現場で活躍したり、ガラントと結婚したり、ドゥベンコから外科レジデントに指名されたり、ニーラの医師としての能力が最大限に発揮されたシーズンでした。最後の最後に悲劇が待っていますが、ニーラ×レイ×アビーの同期レジデント組がこのシーズンから大活躍だったのが、新鮮で面白かったなと思います。

プラットは突然実父が現れたり、その後は病院で働く少年の父親が飲酒運転で事故を起こしたときに少年の父親を守るために自分の血液を代わりに出したものの、今度はその人がもっと大きな事故を起こして、自分のしたことをルカに白状した結果、アフリカ送りに(笑)久々にカーター君が登場しました。カーター君の同僚の医師は、シカゴファイアでお馴染みの大隊長役イーモン・ウォーカーです。アフリカの現実を伝えるために盛り込まれたのだと思いますが、一体いつまで続くんですかね、アフリカの話は。

ルカと強引に別れたサムは、その後富豪のところで住み込みで働いたり、ルカと別れてからサムの話は少なめに。ただ、最後の最後で体調不良を装って刑務所から出てきたスティーブが大事件を引き起こす…こんなラストは久々でした。
MIDORI

MIDORI