プロデューサーが変わって作風も変化したといわれるシーズン3。確かに少し荒唐無稽な色が強い回が多いのと、カークが女性相手に見境がつかなくなっている感はあるが、基本的には違和感なく楽しむことができた。
「タロス星の幻怪人」「宇宙の巨大怪獣」のような超傑作回が無いのはやや口惜しいが、印象的な回も数多くあった。
やはりベストエピソードはEP2「透明宇宙船」だろう。狂人の風を装いロミュラン船に侵入するスパイものの面白さとスポックのロマンスを味わえる贅沢な回だ。
EP16「長寿惑星ギデオンの苦悩」も先の読めない展開や人口増に悩むギデオン星の満員電車のような表現が面白かった。
シーズン1,2にはやや劣るし、最終回も全く締まった感じがしないが、十分に見応えのあったシーズンだ。
この後は映画版の前に『まんが宇宙大作戦』を見る予定。
