こたつむり

TRICK2のこたつむりのレビュー・感想・評価

TRICK2(2002年製作のドラマ)
3.0
★ ラララ 見た目が大切 見た目が大切
  ラララ 中身はおが屑 中身はおが屑

人気シリーズ『TRICK』シーズン2。
このシーズンで人気を盤石のものとし、映画化に繋げたことを考えると、とても重要な部分…の筈なのですが、正直なところ、エピソードとしては微妙な物語が多かったと思います。

というか、期待し過ぎたのでしょう。
最初の回からして“手毬歌”とか“落ち武者”とか、某横溝正史先生の作品を彷彿とさせる舞台設定(村の名前も六墓村)ですからね。そりゃあ、前のめりになるのも当然。

その他のエピソードも、100%予知とか天罰とか残留思念を追うとか、大仰な超能力者(自称)との対決になりますが、解決方法が雑…というか微妙に成立していないものばかり。真正面から捉えると肩が下がるのです(特に人面タクシー事件は…うーん)。

思うに、序盤で頑張り過ぎたのかも。
シーズン1は、クライマックスを盛り上げる構成に腐心されていましたが、今回は“骨格”よりも“見た目重視”でバンバンと傾いちゃう構成。まさに「風流せい。風流せい」と銭をばら撒くかのよう。

だから、頭でっかち尻つぼみも仕方なし。
それに本作の魅力は事件ではなく、あくまでも山田と上田の関係性ですからね。恋愛要素を排除しているのに、仄かに灯る炎からジワリと温もりが伝わってくるのです。

仲間由紀恵さんと阿部寛さんのやり取り。
もうね。これを観ることが出来るだけで幸せなのです。それと生瀬勝久さん演じる矢部の存在感も大切ですよね。超能力なんて飾りなんですよ。偉い人にはそれが分からんのです。

まあ、そんなわけで。
最多勝のタイトルを取った投手が翌年に二桁勝利しただけでは物足りない…と言われてしまうようなシーズン。普通に考えたら、二桁勝利だってスゴイのですから…欲を言ってはダメですよね。10勝15敗だとしても。

防御率は…4点台かな。
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