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14才の母のmのレビュー・感想・評価

14才の母(2006年製作のドラマ)
3.8
今この時代の価値観とは違う部分もあると思うし、相手方の行動や世間からの目には腹立たしい点も多々ある。
単純に美化することはできないテーマであって、ドラマだからこその展開もあると思う。
それでも、命の尊さ、親になるということの責任、無知であることの未熟さ…そういう、時代も立場も関係なく大切なこともたくさん教えてくれる。

お母さんをはじめとした周りの人たちから未希への愛の大きさが分かるシーンの数々では涙が止まらない。
14歳での出産というテーマに関してはドラマの中の全てを肯定することはできないけど、お母さんと未希の関係性に関してはほぼ泣いてた気がする。田中美佐子さんの演じるお母さんが印象的。

ごく普通の女の子が母になるという気持ちの変化や、経験したこともない出産という場面も本当に全力で演じた志田未来ちゃんの演技は圧巻。
あと、まだあどけなさもある顔つきで声変わりもしてない春馬くんが、オープニングでは大人になった姿と変わらないくらい大人びた雰囲気で、本当に綺麗な横顔にびっくりする。
未希と桐ちゃんと変わらない年齢の二人が、簡単に飲み込んで理解できるものではない難役を演じ切ったことが本当にすごい。

そしてミスチルの「しるし」は当時も流行ったけど本当に名曲すぎて、オープニングも毎回飛ばさずに見たし最後に流れると胸が締め付けられる。

賛否両論ありながらずっと見られていくべきドラマだと思う。
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