MIDORI

インスティンクト−異常犯罪捜査− シーズン1のMIDORIのレビュー・感想・評価

3.0
アラン・カミング主演作ということで、いつか見なければと思いつつ、早数年…ようやく見ました。

元CIA職員で現在は名門大学で教鞭を取りつつ作家としても活躍するディラン・ラインハートは、自身の著書を模倣した連続殺人事件が発生したことを機にニューヨーク市警から協力を求められます。規則などに縛られることを嫌ってCIAを退職し、自由な時間を得ることができる民間人になったディランですが、ニューヨーク内で発生する変わった事件を担当する刑事リジー・ニーダムから何度も協力を求められたことや、出版社から次の作品の催促を受けるものの良い作品が書けなかったことなどもあり、コンサルタントとして、そしてリジーの相棒として公式に捜査協力するようになります。

主演はヒット作多数出演のアラン・カミングです。アラン・カミング演じるディラン・ラインハートとコンビを組むのは、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ。ディランからの昔からの友人で、非公式な情報捜査をしてくれるジュリアン役に「LOST」のサイード役などで有名なナヴィーン・アンドリュース。ディランの本の編集担当として、あのウーピー・ゴールドバーグが出演しています!

こういうバディものの嫌なところ、というか「またこの展開か」となるのが、バディの男女が恋仲に発展する展開です。あたりにも鉄板の展開で飽き飽きするのですが、このドラマの好きなところは、ディラン・ラインハートがゲイで、男性と結婚しているという点ですね。ディランの夫アンディは、元弁護士で現在はバー経営をしているのですが、リジーのピンチのときには弁護士としてアンディが登場したり、面白いなと思いました。

とはいえ、刑事ドラマはキャラクターのバランスが大切で、誰か一人だけが目立ってしまうとつまらなくなってしまいます。このドラマに関していうと、アラン・カミングの存在感があまりにも強くて、他の人の存在感が薄いのがイマイチな点です。こればっかりは仕方がないというか、アラン・カミングの演技力や存在感を薄めることはありえないので、他のキャラクターがもっと頑張るしかないといったところです。
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