ねぎ

錐-明日への光-のねぎのレビュー・感想・評価

錐-明日への光-(2015年製作のドラマ)
4.1
一時期日本にもあったフランス系スーパーカルフールの雇用問題を題材にした作品。
原作ウェブトゥーンは「地獄が呼んでいる」作者、脚本監督は「まぶしくて」コンビ。
主人公のモノローグや内省の多い描き方がミセンやライブぽくて、この人について行こう!と思わせるアンネサンも輝いてる!

ドラマで問題提議できる韓国はほんとすごい。
事実関係は双方の話を聞かないとなんとも…ではあるけれどドラマとしては素晴らしい完成度!アンネサン演じる社労士が究極の利他主義で泣ける。
それぞれの立場の理想と正義がぶつかり合う様子が壮絶&12話で全員を深掘る描き方が秀逸!

そして今回はアンネサンとキムヒウォンの2人が本当に素晴らしい俳優だと分かってその演技に泣かされた。

元闘士だったアンネサンは自分を投影しただろうし(チングのウヒョンも登場!)ヒウォンのスケープゴートにされる"今そこにある恐怖"は痛いほど伝わって他人事とは思えないよ…。

前半はテンポよく引き込み、後半はそれぞれを深堀り、労組の壁や組織の構造を描く。
いろいろリアルで震えたドラマ。
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