茶々(宮沢りえ)・初(水川あさみ)、そして江(上野樹里)。
信長の妹・市を母とし、日本史上最も有名な三姉妹(浅井三姉妹)の末っ子に生まれた江は、徳川二代将軍・秀忠の正室となり、娘は天皇家に嫁ぎ、息子は第三代将軍となった。
しかし、そこにたどりつくまでの江の人生は、波乱と苦難の連続だった。
二度の落城により父と母を失った江は、時の権力者たちに人生を翻弄され、三度の結婚を重ねる。
さらには、姉・淀と敵味方に分かれて天下を争うことに──。
戦国の世の苦しみを知りぬいた江は、天下太平を願い、江戸城に大奥をつくりあげる。
それは、以後二百数十年にも及ぶ、平和と繁栄の時代を築く礎となった…。
大奥の潔い終焉を描き「篤姫ブーム」を全国に巻き起こした田渕久美子が、丹念に歴史を取材し、大奥の始まりに至る道のりを、鮮やかに華やかにオリジナルでドラマに仕上げる。
戦国の非情な権力争いに翻弄された女性が、どのように戦国の世を生き残っていくかを、4人のヒロインの生き方を通して描いているユニークな戦国ドラマ。
女性の力をいかに示していくかというストーリーの面白さが、あった。岸谷悟朗演じる秀吉や豊川悦司演じる信長の新しいイメージにも驚かされた。