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八重の桜のmovieJrのネタバレレビュー・内容・結末

八重の桜(2013年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ならぬものはならぬ

八重の桜
小学生の時に見た時は全部見ることが出来なかったが、時間が経ってまた見てみたくなった。

会津の武士の娘として生まれた八重は兄の覚馬の影響で鉄砲に目覚める。
その鉄砲を持ち自ら戦場に赴き鉄砲隊を指揮して薩長藩閥の軍と戦う。
小さい頃に助けてもらった会津藩主松平容保に恩を返したくて会津のために必死に戦う。

会津藩は代々伝わる保科正之の藩訓に従い
江戸幕府に忠義を尽くす
そのため京都守護職を受けた時には京都で尊攘派を一掃した事が後に戊辰戦争へと繋がってしまう。
孝明天皇の信頼が高かったのにも関わらず
孝明天皇が崩御した後は朝敵の汚名を着せられて、会津は降伏を申し出ているのに
全て無視し会津の地を踏みにじった新政府軍
幕府のために最後まで戦ったのに
悲劇の連続であった会津藩
戦争が終わった後でも、会津出身と分かれば
能力があっても昇進は出来ず、馬鹿にされるなどが続いた。
しかし、それでも会津の家臣さらに新撰組は時を待ち、待ち続けて西南戦争でやっと
軍として薩摩を征伐する事が出来た。
新政府でも薩長藩閥が主権を握り
会津が日の目を見る時はなかなか来ない。
それでも八重さんだったり大蔵さん
山川健次郎さんは負けずに会津の名誉が回復するのを願って頑張った。
最後には松平容保が孝明天皇から頂いた
官軍の証を世に出す事が出来た
会津の名誉は回復した!!

歴史上では必ず勝者と敗者が存在する
そして今自分たちが知ってる歴史は勝者の歴史である。
しかし、勝者の歴史が全てとは限らない
勝者によって消された敗者の歴史がある。
会津は新政府によって消された敗者の歴史である。
大義があったのは会津藩であり、薩長の方が朝敵である。
新政府が作った時代は会津藩そして、江戸幕府のために戦った多くの者の犠牲の上にある。絶対に忘れてはいけない。
戊辰戦争で二本松少年隊、白虎隊そして
西郷頼母邸での悲劇
戦争には関係ない多くの一般人も巻き込まれている。
戦争は二度と引き起こしてはならない。

歴史上ここまで幕府に忠義を尽くし
己の誇りのために戦う
高潔の武士を会津藩
そして新撰組以外に知らない

この歴史を知って会津を訪れてみると
以前とはまた違った見方ができるはず

そして過去の多くの方々の努力によって
今会津は輝きを放っている
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