koh

95のkohのレビュー・感想・評価

95(2024年製作のドラマ)
4.2
3.2→3.8→

期待しすぎてしまっていたのか、少々退屈に思えてしまった。
映像はとても好きだった。
平成初期の文化や生き方を知らないが、それを想像しながら過去に思いを巡らせるのは嫌いではない。
IWGPのようなオープニングはとても好き。
とりあえずは引き続きウォッチします。

2話後
なんだろうこの不思議な感覚は。
決して面白いとかそういう感情ではないんだけど、歴史の証人としてこのドラマは見届ける必要があるんだと思う。等身大の年齢で演じている高橋海斗、中川大志、犬飼貴丈、細田かなた、松本穂香、彼らが実世界で何かを抱えているか否かなんて想像もできないけど、そんな彼らが演じるからこそ説得力が増すのだと思う。
背後から殴られてフラフラする、けどどこか心地の良いこのドラマが不思議と好きだ。

6話まで一気見。
悔しいほどに引き込まれる。煮えたぎらない思い、どこにぶつけていいかわからない溢れ出る熱、自分の存在意義。正解のない問いを考えに考え抜いて、1人の青年が人生を必死にもがいて進んでいく。


エロとグロが交じり合う混沌とした90年代のど真ん中を生きるQの、内から溢れ出るパッションと、その脆さや危うさを外から眺める視聴者。必死に時代を生き抜こうとする1人の青年の人生がこの先誰によって何によってどの方向に向かっていくのか、その姿を見届けたい。

一つの社会と時代が崩壊していく話。
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