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晴原柑九朗(山下智久)は、”ハルカン”の愛称で報道番組のお天気コーナーに出演する、気象庁気象研究所の研究官。彼の研究室に雲田彩(出口夏希)が派遣としてやってきた。 晴原は、お天気コーナーの時の爽やかな笑顔とは裏腹に、初対面の雲田に辛辣(しんらつ)な態度を取り、クビにしようとする。しかし、対する雲田も海外仕込みの負けん気を発揮し反論し、晴原を驚かせる。 そんな中、気象災害から人命を守るために、階級・年齢に関係なく能力本位のエキスパートで集められた部隊SDM(特別災害対策本部)の設置がマスコミへ発表される。そしてその要となる気象班統括責任者が晴原で、雲田はその助手として晴原の上司・上野香澄(平岩紙)によって採用されたことを知る。 マスコミ発表の翌日、福島県北部で急激な悪天候のため、雪崩に巻き込まれ10名が遭難したとの情報が入る。晴原は迷いなくSDM出動の判断をし、現場へ急行。さらに、雲田も上野の命令で共に現場へ向かう。しかしSDMは試験運用中の為、大きなミスが起きれば正式運用が見送られるというリスクを抱えてのものだった。 現場に到着した2人は、SDMメンバーで消防班責任者の佐竹尚人(音尾琢真)、消防士長・園部優吾(水上恒司)、ドライバー兼料理人の丸山ひかる(仁村紗和)、情報班の山形広暉(岡部大)と、要救助者の捜索と避難指示にあたる。晴原の『命を諦めたくない』という強い想いに圧倒される雲田は、彼の厳しさもその裏返しなのだと知る。そして、その想いの裏には5年前の忘れられない大きな悲しみが…。
SDM 気象班統括責任者・晴原柑九朗(山下智久)は、救助の際に吹雪に巻き込まれ崖から落ち、二重遭難してしまった消防班責任者・佐竹尚人(音尾琢真)と要救助者・前田琢巳(久田悠貴)を救うため、気象の解析を続けていた。そんな中、前田の妻・明日香(山口まゆ)が佐竹の娘であることが判明する。 消防班班員の園部優吾(水上恒司)は、上司の佐竹たちを真っ先に救出したいが地上からアプローチする方法がなく、断腸の思いで一時撤退する。そんな中、さらなる要救助者の親子が出たと連絡が入る。後ろ髪を引かれつつも「救えない命より救える命に向き合う。佐竹隊長ならそうする。」という想いを胸に、新たな要救助者のもとへ。 吹雪で視界が遮られるが、晴原が気象条件から要救助者の行動を推理し、優吾を遭難した親子のもとに導く。奮闘するSDMメンバーの姿を見て、役に立ちたいのに無力でなすすべがない雲田彩(出口夏希)は悔しさを感じていた。 親子救出の喜びもつかの間、別の救助要請が入り、消防班が出動。しかし、晴原は、優吾だけを指揮車両に呼び戻し、「一時的に佐竹の滑落ポイントで吹雪が弱まる予想時間を見極めるのでヘリで救助できる。」と告げる。だが優吾は、5年前に園部灯(本田翼)を亡くした晴原が、そのトラウマにとらわれ無謀な提案をしていると思い、危険すぎると反対する。そんな優吾に対して晴原が出した驚くべき提案とは……!?
SDM 気象班統括責任者・晴原柑九朗(山下智久)は助手の雲田彩(出口夏希)、そして上野香澄(平岩紙)と共にSDM医療班候補者のプロフィールを見ていた。新たにSDM消防班統括責任者となった園部優吾(水上恒司)も加わり、SDM医療班候補者たちの研修初日を迎えるが、晴原は候補者に向かい相変わらず罵詈雑言の嵐…。 候補者の中に、天才脳外科医と言われていたが怪我で二度とメスは握れないと言われている汐見早霧(夏帆)がいた。初期治療ならありとあらゆるケースに対応できると豪語する早霧だったが、復帰するための腰掛けのスタンスに「迷惑だ」と言葉を返す晴原。 そんな中、強風注意報が出ているエリアに火災が発生する。晴原はSDM出動の指示を出すが、研修初日の出動に医療班統括責任者の志賀浩一郎(神保悟志)と共に困惑する医療チーム。現場へ向かうと火の勢いが収まらない危険な状態が続いており、多くの要救助者たちが苦しんでいた。火災を食い止めるため、SDMのメンバーは地元消防隊とも連携を図る。 医療チームでは、志賀が難癖をつけ早霧に治療ではなく雑用を命じる。その中でも鋭い洞察力で要救助者の症状の原因を把握する早霧だったが、彼女には、自身の怪我のきっかけとなった忘れられない過去の記憶があり…。
SDM 気象班統括責任者・晴原柑九朗(山下智久)の今は亡き婚約者で、SDMの考案者である気象研究所研究官の園部灯(本田翼)。5年前、関東南部豪雨において、彼女の避難指示により多くの命が失われたという週刊誌の記事が出た。晴原たちは世間にSDMの存在意義を広めるため、SDM独自の防災活動を始める。 子供たちへの防災教育のため、半年前に台風の被災があった地域へ向かうSDMメンバー。しかしそこは、雲田彩(出口夏希)の地元であり、彩の姉・雲田真紀(石井杏奈)が市役所の市民生活課担当者として現れた。彼女は彩と共に3年前につむじ風によって被災し、その後車椅子生活を送っていたが、彩は自分だけ無事だったことで姉と気まずい関係にあった。 子供たちの中には、半年前の台風によって祖父を亡くした経験を持つ10歳の少女・迫田実花と彼女を気遣う幼馴染の根岸航平の姿があった。 彩は実花の為に何かしてあげたいと、実花の持っていたボタンが取れ掛けのぬいぐるみを直してあげる。 しかしその行動が原因で被災当時の状況がフラッシュバックし過呼吸になってしまう実花。 空回ってしまう彩は、どうしていいかわからない感情を晴原に相談する。 そんな中、晴原の解析により台風の影響でこの地域に危険が迫っていることが判明する。避難指示を早急に出すよう要請し、地元テレビ局の協力により、SDMが中継で注意喚起をすることになった。 「被災を経験している自分が危機を知らせるのが一番効果的」 彩は忘れたい過去と対峙し中継に出演することを志願するが…。