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春になったらのjunのレビュー・感想・評価

春になったら(2024年製作のドラマ)
4.2
今期のドラマは1話目で離脱が多い中、継続確定してる数少ないドラマ。

映画のように映像が綺麗ですが取り扱うテーマは生と死。
私の両親はまだ健在だし周りに余命宣告されたことのある人もいないので共感や感情移入できる所があるわけではないのに気になって次週も観たいと思える不思議なドラマ。
奈緒さんの演技は安定に上手く、木梨さん演じるお父さんとなんやかんやで言動が似てしまう所も上手く表現されている。
木梨さんはどうしても頭にニモのパパが過りますが、ドラマ内でも語られてるように少し変わった父という設定なので見ているうちにいい味として出てくるように思います。

タイトルからおそらくハッピーエンドにはならないのかなぁと推測しますが
暗くなりがちなテーマでありながら父と娘の仲の良さが見えたり恋人の濱田岳さんのコミカルな演技がクスッと笑えたり…

奈緒ちゃんがカズマルくんを好きになった理由に納得。
自己嫌悪に陥って自分を全否定したくなる時って誰にでもあると思いますがそんな時に
『ドンマイ、ドンマイ、僕は好きだよ』と、
全肯定してくれる言葉をくれる存在がいたら誰でも救われそうですね。

2話ラスト、海辺のシーンは号泣。
ただ父に生きてて欲しい娘と、余命3ヶ月ただ治療のために生きるのなら死んでるも同然、自分はやりたい事して精一杯残りの人生を生きたい‼︎
そう言われた時の選択って凄く難しいだろうなと思いました。

7話ラスト2人の結婚をついに認めた父から出た一言。
『食えるようになれ‼︎』は親として娘を思う愛に溢れていた。カズマルくんにとっても叱咤激励になったと思うしいいシーンにまた涙😢

一体私は最終回までにあと何回泣くんだろうか…

《追記》
最終話、変にお涙頂戴じゃないところが逆に良かった。
瞳がこんなに愛情深いのはこのお父さんとお母さんに育てられたからなんだなーって納得。
カズマルくんは瞳を大事にしないと。こんなに素敵な女性に巡り会えるなんてそうそう無い。

瞳がお父さんとまるで写し鏡のよう。
声が大きい所も、ケタケタ笑う所も。
血はしっかり受け継がれてるね。

みんなが前向きになれるラストで
とても心が温まるいいドラマでした。
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