かえるのエリー

自転しながら公転するのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

自転しながら公転する(2023年製作のドラマ)
3.5
ニュースZEROからのつけっぱなしで見ちゃったシリーズ。2話辺りでこの先の広げ方はどうするんだろ?と思ってたら、3話で完結だったんだね。原作は未読。


以下ネタバレ感想


なかなかいいタイトルだと感じる。
オミヤの漠然とした不安と焦り。彼女は自転(自らの意志)しているつもりで実は公転(世相)しかしていなかった。カンイチを失って、自分の心と向き合って、初めて自転を始めた時、自ずと答えが見つかったラストは、その余韻がドラマの雰囲気とマッチしていてよかった。

一方で、私自身もオミヤと同様に、咄嗟に人助けが出来たり冷静沈着なカンイチに興味を持ったが、施設に入れている父はどうやって養ってるのかなどの疑問も残り、日常が丁寧に描かれている雰囲気は良かったのだけど、今ひとつ突き抜けなかったのは残念。

松本穂香はアラサーの揺れる気持ちを上手に演じて共感を誘った。藤原季節は私にはお初。役柄同様に最後まで掴みきれなかった感じ。