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レッスン in ケミストリーのmendeのレビュー・感想・評価

レッスン in ケミストリー(2023年製作のドラマ)
4.1
ベストセラーのドラマ化らしいが、ブリー・ラーソン演じる主人公が魅力的で、ストーリーも波瀾万丈。入っててよかった、Apple TV+。

女性差別がまだひどかった50年代。学位を持っていなかったため、民間の化学研究所に勤めるエリザベス(ブリー・ラーソン)は化学者として認めてもらえない。『キャプテン・マーベル』に続いて「笑え」と言われるブリー・ラーソン。研究所の美人コンテスト(こんなのあるなんて…)にも出させられる。
このころから料理がすごく上手。なんせ、料理は化学だから。

毎回タイトルも気が利いていて、愛犬シックスサーティ視点の回があるのもいい。
最初、男尊女卑だけの話かと思っていたが、人種差別、ホモフォビア、児童虐待、宗教、性暴力まで広がっていく。
料理番組の観覧者(中年女性)に医師の学位をとるよう励ましたり、ご近所のハリエットとともにデモに出かけていくシーンが好きだった。

AppleTV+に入っていてよかったとは思うが、字幕でディケンズの「大いなる遺産」のことを「偉大なる財産」とやるのは変。こんなのググればすぐわかるのに。性暴力シーンがあるという警告も英語だけで、日本語字幕がないのは不親切では。
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