子供の頃から、自分の“椅子”を持ったことがなかったアイ。母親は、自分を老いた祖母に預け、どこかに消えてしまった。戸籍もなく、一度も学校に行ったことがなかった。 そんなアイは 13 年前、50 万円と引き換えに、“遠藤由香里”として生きていくことになる。そして、神野智明と結婚。「いつか由香里のお母さんと話してみたい」という夫に、由香里は何も言えずにいて......。 「どこかに戻ったとして、私はこの人生を変えられたのだろうか」? 由香里は自らに問いかけていく。
【彼女たちの分岐点「彼女の願いと彼女の気持ち」】「あの時は、こんな未来がくるなんて想像もしていなかった……」。かつて自分を慕ってくれた後輩、熊沢理子 (石井杏奈) と再会した日村繭美 (深川麻衣) は、理子とのやりとりを振り返っていた。10年前の大学生時代。理子が神野智明 (毎熊克哉) のことが好きだと勘違いした繭美は、「学祭の日、時間下さい!」と智明にメールを送信。全てはあのメールから始まったのだ……。 “彼女たちの犯罪”が全て明らかになったとき、繭美は何を思ったのか――。死に場所を探していた玉名翠 (さとうほなみ) の決意も描かれる!
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